猫に位まで!?平安時代の一条天皇は異常なまでの猫愛あふれる天皇だった (3/3ページ)

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しかし、命婦のおとどは言うことを聞かなかったので、馬の命婦は一条天皇の皇后である藤原定子が飼っていた犬、翁丸(おきなまる)に「命婦のおとどを脅かしておやり」と指示を出します。

 藤原定子/Wikipediaより

翁丸は指示通り脅かし、驚いた命婦のおとどは御簾の中へ逃げてしまいました。

その様子を見ていた一条天皇は大激怒し、翁丸を宮中から追放すると共に馬の命婦も命婦のおとどの乳母から外しました。

どうやら一条天皇は命婦のおとどのことになると、我を忘れてしまうくらい可愛がっていたことがわかりますね。

最後に

現代でも多くの方から可愛がられる猫ですが、平安時代でも可愛がられたことを知ると日本人は元来可愛いものには目がないということがわかります。

また天皇から位を与えられ、乳母を付けるなどしてまで愛されていた命婦のおとどは、猫冥利に尽きていたのではないかと思ってしまいます。

参考

池上正太『猫の神話』 北見明子『猫とニッポン人と8つの物語 猫の手も借りました』

日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan

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