トルコやアルメニア上空で発光物体が空中爆発。その正体は!? (3/3ページ)
発光物体が空中爆発 Komplo Teorileri/Twitter
・毎日数百万もの隕石が地球に飛来
じつは地球にはかなり頻繁に隕石が落下してきている。推定によれば、地球大気に突入する隕石の類は毎日数百万個にもおよぶという。しかし、そのほとんどは砂粒や豆程度の大きさなので、私たちに気づかれることなく燃え尽きてしまう。
それよりはずっと数が少ないが、もっと大きいものも毎年のように飛来する。今回目撃されたもののように、その多くは空で壮麗な「火球」となる。
「NASAのデータベース」には、1988年以降822個の火球が記録されている。年に平均25個の計算で、地球のいたるところに完全にランダムに出現している。
image by:NASAのデータベース
・隕石が大気中で爆発する謎
たいていの隕石は、地表に衝突する前に爆発してしまう。
それが大気中で爆発するメカニズムはまだ完全には解明されていないが、どうやら大気の厚さと関係があると考えられている。
大気に突入した隕石の前方で気圧が高まり、それが隕石表面にある小さな穴やヒビに入り込む。すると内圧が高まり、やがては爆発するのだ。
飛散した破片はバラバラになって地上へと落下するため、いかにも危険そうに思われる。しかし意外にもそれが命中してしまった運の悪い人はこれまで100人にも満たず、それで死亡した人物となるとさらに少ないそうだ。
written by hiroching / edited by parumo