内村『イッテQ』窮地!個人視聴率で『ポツンと』超えも頭打ちのワケ!!

日刊大衆

内村光良(ウッチャンナンチャン)
内村光良(ウッチャンナンチャン)

 7月5日放送の『ポツンと一軒家』(テレビ朝日系)の平均世帯視聴率が18.8%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)、『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)が15.3%を記録。

 この日は東京都知事選の投開票日で、NHKでは同時間帯に『東京都知事選開票速報』が放送されていたものの、平均視聴率は12.4%。『ポツンと』と『イッテQ』が、開票速報を大きく上回ったのだ。

「これまで日曜の20時台は内村光良さん(55)MCの『イッテQ』の独壇場で、視聴率18%は当たり前で、20%を超えることもあり、他局はほぼあきらめていました。ところが『ポツンと』が、2017年から不定期特番で8回ほど放送され、2018年10月にレギュラー化。昨年以降は『ポツンと』が『イッテQ』の視聴率を上回り続けてきた。

 宮川大輔さん(47)の『お祭り企画』にヤラセ疑惑が浮上したり、6月にはレギュラーメンバーの手越祐也さん(32)が降板するなど、さまざまな騒動も重なり、完全に『ポツンと』が『イッテQ』を“食って”いました。

 さらに、イモトアヤコさん(34)や森三中が番組を卒業するという噂も流れ、『イッテQ』は大幅リニューアルに迫られているという報道もありましたが、そういった報道が出るほど、窮地に陥っていたともささやかれていたんです。

 ところが、実は『ポツンと』よりも『イッテQ』が優勢なんですよ」(制作会社関係者)

 いったい、どういうことか?

■『イッテQ』はコア層から圧倒的支持

 日本テレビでは、2019年からそれまでの「世帯視聴率」から、より正確に誰にどの程度視聴されているのかが分かる「個人視聴率」に全面的に移行させた。

 また、今年3月30日からビデオリサーチ社が世帯視聴率に加え、個人視聴率の発表も始めている。

「日本テレビでは昨年から個人視聴率を重視してきていたのですが、今年からテレビ朝日も個人視聴率を重視する方針を取り始めたといいます。すると個人視聴率では13歳から49歳までの“コア層”の多くは、圧倒的に『イッテQ』を視聴していて、50歳以上の中高年が『ポツンと』やNHK大河ドラマ麒麟がくる』を視聴していることが明らかになったんです。

 スポンサーには、中高年の視聴者より若年層を求める企業が多い。コア層が見ている番組は広告が入りやすく、広告の価格も高いので、テレビ朝日も世帯視聴率から個人視聴率を重視するようにしたということでしょうね」(前出の制作会社関係者)

 その個人視聴率で“コア層”に支持されているという『イッテQ』。では、今後も変わらず日曜夜にモンスター番組として君臨することになるのだろうか?

 民放キー局ディレクターはこう話す。

「実は、そうとも言えない状況で……『ポツンと』の巻き返しがある、というよりも、『イッテQ』の凋落がありそうな状況ですね。それは、やはり新型コロナウイルスの影響で、『イッテQ』の海外ロケができないことが非常に大きいんです」

■国内ロケで番組を続けるも……

 7月5日の『イッテQ』では、ガンバレルーヤが横浜・八景島シーパラダイスでイルカショーに挑戦したほか、「温泉同好会 in 東京」という企画が放送された。

 ガンバレルーヤのよしこ(29)とまひる(26)は、イルカショーのパフォーマンスの一環として高さ3メートルの飛び込み台から水面に落ちる練習などに取り組んだ。ケガを防止するため、足から入水するように指示を受けたのだが、よしこはうつぶせの姿勢で入水。頭や腹を激しく打ちつけてしまったのだ。

 よしこはこの飛び込みで恐怖心が芽生えてしまい「もうやれません」と泣き出してしまい、ロケは中断。そこに椿鬼奴(48)が登場し、ガンバレルーヤをサポートするというシーンが放送された。

 これにネットでは「よしこのヤラセ感すごいわ」「何を泣いてるんだ。さっき一度飛び込んだじゃないか。絶対演技だ」といった声が上がってしまった。

「現在は日本国内でのロケがメインとなっていますが、番組タイトルに“世界の果てまで”と入っているように、世界各国でレギュラーメンバーが体を張る、というのが『イッテQ』の醍醐味であり、メインコンテンツです。ところが、しばらくは海外ロケを行うのは厳しい状況にありますよね。

 海外だと、ロケの場所だけでも見たことがない目新しさがあるんですが、先日の放送も国内でのロケ。国内だと“ああ、あそこね”といった具合の反応で、視聴者を惹きつけることが難しい。

 実際によしこの一件が、演出なのかどうかは定かではありませんが、目新しさがないため、演出でなんとか見どころを作ったという構成だったのかもしれませんね」(前出の民放キー局ディレクター)

■『ポツンと』はロケも少人数

 ベトナム、タイ、オーストラリア、ニュージーランドなど、いくつかの国が日本からのビジネス往来を再開。また、7月1日からEUも日本からの渡航受け入れをスタートさせた。

「ただ、東京都では連日新規感染者数が200人を超え。さらなる感染拡大となると、再び日本からの渡航を禁止する国も出てくる可能性もあります。しばらく海外に行くことができないのであれば、当然、番組はつまらなくなり、日テレが掲げる“コア層”の視聴者もどんどん番組から離れていく可能性も出てきます。

 一方の『ポツンと』も新型コロナウイルスの影響は少なからず受けています。実は、3月には民放局の番組スタッフがロケで地方を訪れた際に、現地の人から“東京からコロナをばら撒きに来たのか!”と言われてしまったこともあったそうです。『ポツンと』でも、人がほとんど住んでいない田舎でのロケが難航することもあったはず。

 ただ、『ポツンと』は、ディレクター、カメラマン、音声というふうに、スタッフ3人で取材が可能なんです。しかもロケの現場は人里離れた場所。密にならないように撮影することができるため、3月や4月のように感染者が爆発的に増えない限りは番組制作を継続することが可能でしょう。

 ところが『イッテQ』は海外ロケということで、タレントに加え、通訳やコーディネーターも必要となってくるため、大人数の“取材クルー”を組んで動くことになりますから、必然的に密になる。海外への渡航が解禁されたとしても今までのようなロケはできない可能性もあるんです。加えて番組の主力だった手越も降板しましたから、パワーダウン感は否めませんよね……」(前同)

 個人視聴率では絶好調の『イッテQ』だが、番組のピンチはまだまだ続きそうだ……。

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