田中圭『キワドい2人』山田涼介の“振り回され感”を引き出す最強包容力

日刊大衆

田中圭・山田涼介
田中圭・山田涼介

  さあ、どうなる? このコンビ。

 9月11日、『キワドい2人-K2-池袋署刑事課神崎・黒木』(TBS系)が初回を迎える。

 主演はHey!Say!JUMP山田涼介(27)と田中圭(36)。山田が人情派の生真面目なキャリア刑事・神崎隆一、田中が超破天荒なキレ者刑事・黒木賢司という役どころだ。

 前作『MIU404』が大盛り上がりした後で、同じ刑事ドラマ、しかも同じバディもの。プレッシャーは相当なはず。そして、山田と田中は似ている、でもなく、真逆、でもなく……。本来なら「うーん、微妙」と敬遠してしまうパターンだ。

 が、それでもこのドラマが「うまく行きそうな気がする」のは、山田涼介と田中圭だから。田中圭の包容力は、もう言わずもがな。2020年3月に放送された『不協和音 炎の刑事VS氷の検事』では中村倫也(33)と兄弟役で、「うーん、イマイチしっくりこない」と思いながら鑑賞したところ、田中の見事にドラマ全体を包み込む自然体演技で「しっくり」させられてしまった。

 この器の大きさこそ、田中が引っ張りだこになっている要因のひとつ。中堅俳優で、役の個性を出しつつ相手の演技を自然体で受けるうまさは、今、彼が一番ではなかろうか。

■田中圭にハマる山田涼介の振り回され感

 記者会見ではタクシー泥酔事件でいじられていたが、江口のりこ(40)が上手に笑いに変えていた。江口のフォローのうまさはもちろん大きいが、田中の「ときどきハメ外しちゃうけど素直でカワイイヤツなんです感」は本当にすごいと思う。

 ただ、少し心配でもある。今回は笑いに変えられるニュースでよかったが、ここ数年、田中は文字通り「出ずっぱり」。お体は大丈夫なのだろうか。泥酔の件も、酒の量はともかく、かなり体力的に弱っている気もする。私なんぞが心配してもどうにもならないが、上手に休養を取りつつ、長く活躍してほしい。

 黒木役の山田涼介は、顔だけではなく演技やしぐさ、雰囲気全体に美学を感じる人である。ポテンシャルの高さは『もみ消して冬』(日本テレビ系)『セミオトコ』(テレビ朝日系)で証明済み。特に『もみ消して冬』では、間がうまくて驚いた。もう一度、彼の「振り回され路線」を見たいと思っていたので、『キワドい2人』の予告編は、思わず口角が上がってしまった。兄役の田中に振り回されつつ、とことん真面目に事件を向き合う山田の活躍が楽しみだ。

 バディとしての相性は未知数。だからこそ、キワドく面白いドラマになりそうである。(田中稲)

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