妊娠中の妻の腹部を切り裂いた夫が逮捕 動機は「子供の性別が知りたかった」 (2/3ページ)

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 海外ニュースサイト『CNN』は、インドは世界の中でも最も子どもの性別を気にする国の一つであると、2018年5月に報じている。同記事によると、インドでは、毎年、約24万人の5歳未満の少女が育児放棄などが原因で死亡しているそうだ。インドでは、息子を望む両親が多いため、娘が生まれたことで食事や健康面でケアを十分に行わないことが死につながる。インドでは中絶は合法だが、胎児の性別を対象とした中絶は禁止されており、出産後、性別が分かった後に育児放棄をする親が多いという。

 海外ニュースサイト『BBC』の9月22日の記事によると、インドで息子を望む親が多い理由として、息子は将来的に家族の名字を引き継ぎ、老後の両親の面倒を見ることができるが、娘は結婚すると夫の家に嫁ぎ、持参金と呼ばれる金品や財産を夫の家族に渡す必要があることが挙げられるそうだ。同記事によると、両親が息子を望む現状は改善されるどころか悪化しており、1961年に行われたインドの国勢調査では、7歳未満の少年1000人に対し、976人の少女がいたが、2011年の調査では、少年1000人に対し、少女の数は914人に減少していたという。

 インドでは子どもの性別を重要視する親が多いようだ。しかし、男児を求める文化が行きすぎたせいで、妻を切り裂くという悲惨な事件が起こり得たのだろう。
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