２０１６年４月に始まった坂上忍（５３）がＭＣを務める昼の情報番組『バイキング』がリニューアルし、９月２８日より『バイキングＭＯＲＥ』（フジテレビ系）としてスタートした。

『バイキングＭＯＲＥ』はこれまでの『バイキング』から放送枠を５５分拡大し、午前１１時５５分から午後２時４５分まで、約３時間の生放送となった。また、榎並大二郎アナウンサー（３４）に代わって、伊藤利尋アナ（４８）が進行役に就任した。

「これまでの榎並アナのような“アシスタント”的な役回りではなく、伊藤アナは坂上さんとともに番組を回し、時には自分の意見もしっかりと述べ、初回放送からまさに局を代表するアナウンサーだということが伝わってくる活躍でした」（制作会社関係者）

『バイキングＭＯＲＥ』では午後２時台の新企画「２時プロジェクト〜気になっているのは私だけ？〜」もスタート。同企画は、曜日替わりで出演するフジテレビの女子アナウンサーが、世の女性が「今知りたいこと、調べてほしいこと」に答えを出し、坂上ら“おじさん”出演者にプレゼンするという内容。

　月曜は久慈暁子アナ（２６）、火曜は藤本万梨乃アナ（２４）、水曜は永尾亜子アナ（２６）、木曜は佐久間みなみアナ（２２）、金曜は杉原千尋アナ（２４）が担当する。

■高橋真麻が久慈アナを切り捨て!?

　初回となった９月２８日の「２時プロジェクト」は久慈アナと、フジテレビＯＧで番組にコメンテーターとして出演する高橋真麻（３８）が進行役を務めた。

　コーナー冒頭、坂上が「（高橋が）お局みたい。圧が、圧が」とツッコミを入れると、久慈アナは「そんなことないです。優しい先輩です」とフォローをするも、高橋が「優しくもまだしたことない」と切り捨てる場面もあった。

　その後、「イケメン１００人が“この女性、料理下手かも”と思った瞬間」として、「水でビチャビチャの鍋に油を入れて火にかける」「レシピ通りに作らず創作料理に走る」「卵焼きが焦げている」といったエピソードがＶＴＲで紹介された。

　ＶＴＲ明け、久慈アナは「私、みんなが“えっ”って言ってたんですけど、“水でビチャビチャの鍋に油を入れて火にかける”っていうのは分かる」とコメントしたほか、「少しの水だったら大丈夫なんですよ」と発言。

■久慈アナは空気が読めない？

　久慈アナは、料理ができない女性の「レシピ通りに作らず創作料理に走る」や「卵焼きが焦げている」といったエピソードについても、「食べてみて“あれ？”っていうときありません？」「卵焼きに砂糖入れすぎると真っ黒になりません？」と、料理初心者丸出しのコメントを連発。

　これに坂上が「あなたこのコーナー向いてないよ。料理しなさそうだもん」と指摘。これに、久慈アナをかばうようにフジテレビの先輩である高橋が「いいんだよ、料理下手って言ってもいいんだよ」とフォローを入れるも、久慈アナ本人は「よりいっそう勉強して上手くなりたいと思います」と、坂上と高橋のコメントをスルーするように料理への意気込みを語った。

「久慈アナといえば、これまでもスポーツ選手への空気を読めない質問が話題になりましたよね」（前出の制作会社関係者）

■羽生結弦＆長谷部誠に“トンチンカン”質問

　２０１８年２月に開催された平昌五輪後の記者会見では、金メダルを獲得した男子フィギュアスケートの羽生結弦選手（２５）に対し、「ご自身の競技以外で印象に残っていることをうかがいたいです。観戦したほかの競技や、おいしかった料理など教えていただけたら嬉しいです」と、競技に関すること以外の質問を投げかけた。

　これに羽生選手は「おいしかった料理についてはちょっと省きます」と前置きして、五輪の思い出を語った。

　同年７月、「２０１８　ＦＩＦＡワールドカップ　ロシア大会」から帰国したサッカー日本代表で主将を務めた長谷部誠選手（３６）に対し、久慈アナは「インスタグラムで代表引退をファンのみなさまに表明されたと思うんですが、そのときの６６１文字が本当に大きな感動を呼びました。その件について、どのようにとらえてらっしゃいますか？」と、何とも回答に困るような質問を投げかけ、長谷部選手は苦笑を浮かべつつ応じた。

■天然を活かしたバラエティアナ路線で成功!?

「学生時代モデルを務め、抜群のルックスを誇る久慈アナは、フジテレビ入社以来、将来のエースアナ、“ポストカトパン”として局の上層部からも期待されていました。しかし、こういった一連の“トンチンカン発言”で周囲からの評価がどんどん落ちていってしまった。

　正直、『バイキングＭＯＲＥ』の『２時プロジェクト』は、制作費削減のため、局アナを起用して何とか時間を埋めるために始まった企画、という印象があります。コロナ不況で今、フジテレビは深刻な金欠状態。『バイキングＭＯＲＥ』の予算にも余裕はなく、『バイキング』のときと比べ、より出演者を減らしていくそうですからね。

　ただ、『２時プロジェクト』は、本来なら、入社１年目にフジテレビエース女子アナの登竜門として知られる『パンシリーズ』の番組である『クジパン』に抜擢された久慈アナが担当する企画だとは思えません。このタイミングで久慈アナに声がかかったというのは、上層部の評価としては現状の彼女は“２軍”ということなのではないでしょうか」（前出の制作会社関係者）

　今、フジテレビでは、久慈アナに代わり、『めざましテレビ』のサブキャスターを務める井上清華アナ（２５）が将来のエース候補と目されているという。

「さらに、１年目の渡邊渚アナ（２３）が『めざましテレビ』のフィールドキャスターに９月２８日から就任しました。これは、彼女が井上アナの次を担うということでしょう。

　今、久慈アナは“本流”からは外れてしまった状況にあります。ただ、今回の一件であらためて彼女の天然ぶりが明らかになりました。その天然ぶりを坂上さんをはじめ、『バイキングＭＯＲＥ』のコメンテーターにイジってもらえば、番組にもハマっていきそうです。

　入社当初は加藤綾子（３５）のようなエース女子アナとして期待されていたわけですが、今後は“ちょっと抜けてる超美人アナ”という、本来そうなのかもしれない久慈アナのキャラクターを活かした路線でいけば、お茶の間の人気者になるかもしれませんね」（前同）

　久慈アナの先輩・榎並アナは、『バイキング』で坂上にイジられ大きく成長し、世間の認知度も増した。彼女も『バイキングＭＯＲＥ』出演で、女子アナとして一皮むけることができるのだろうか!?