『DIVER』福士蒼汰×野村周平の相乗効果で令和の“仕置人”に

日刊大衆

※画像はフジテレビ『DIVER-特殊潜入班-』番組公式ホームページより
※画像はフジテレビ『DIVER-特殊潜入班-』番組公式ホームページより

 福士蒼汰(27)がダークヒーローを演じるドラマ『DIVER-特殊潜入班-』の第2回が9月29日に放送される。

 急増する犯罪組織に対抗するため、兵庫県警に秘密裏に設けられた「潜入捜査チーム(通称D班)」の活躍を描くストーリーだ。9月22日の第1回は9.6%(ビデオリサーチ調べ/関東地区/世帯)と、好スタートを切った。

 第1回は、あえてドラマの大枠やチームワークをチラ見せするにとどめた感じ。ひたすら福士演じる黒沢のトンガリ具合に、ヒリヒリして見終わった。暗く深刻な黒沢の「潜入パート」と明るい「兵庫県警パート」という、ユーモアとダークの大きすぎる振り幅も、正直とまどった。

 が、第2話からは、もう1人の主役、佐根(野村周平/26)が本格的に参加する。彼が入ることで、第1話で良くも悪くも強烈に感じたドラマ全体の「ギザギザ感」がどう変化するのか、楽しみである。

 野村周平に大きな期待を寄せるのは、1年間の海外留学後一発目のドラマということもあるが、そもそも彼の「顔」の持つ威力がスゴいから。2016年にフジテレビで放送されたスペシャルドラマ『モンタージュ 三億円事件奇譚』の衝撃は忘れない。老年の母が、彼を見て「日活映画スターの顔がおる。なんていう俳優さん?」と唸ったほどだ。

■野村周平の参戦でドラマが本格始動

 これが、この「火曜9時枠」にピッタリなのである。6月は『探偵・由利麟太郎』、そして8月が『竜の道 二つの顔の復讐者』。どこか昭和のテイストを感じさせつつも、スタイリッシュなムードを混ぜ込んだ温故知新枠とでも言おうか。

 そして今回の『DIVER-特殊潜入班-』も「仕置き人モノ」である。昭和時代は、お気楽なキャラの裏で悪人を裁く『必殺仕事人』(テレビ朝日系)『ザ・ハングマン』(朝日放送・テレビ朝日系列)。平成時代は穏やかな仏キャラの裏で悪人を裁く、堺雅人(46)主演の『ジョーカー 許されざる捜査官』。そして、令和時代は『DIVER-特殊潜入班-』。福士の持つスタイリッシュな雰囲気と、野村の昭和スターの佇まいにより、どんな展開となるのか興味津々だ。勧善懲悪ではないあたりが新時代を感じさせる。

 そしてもうひとつ、このドラマの重要ポジションが「D班の存在を知らないトリオ」だ。お調子者の上司、鏡課長(正名僕蔵/50)と若手の上島刑事(正門良規Aぇ!group/23)、中堅の大山刑事(中山義紘/30)の、ドラマを底上げする重要な存在である。私個人の調べであるが、キャラが立った3人組がウロチョロするドラマはたいてい面白い! 全5話と短いので、ドタバタ・トライアングルの見せ場をどんどん増やしてほしい。(田中稲)

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