“盟友で同僚”の佐藤健「三浦春馬さん遺作」『カネ恋』最終回への思い

日刊大衆

佐藤健、三浦春馬
佐藤健、三浦春馬

 10月6日に、三浦春馬さん(享年30)が出演する最後の連続ドラマ『おカネの切れ目が恋のはじまり』(TBS系)が最終回を迎えた。主演は、TBSの連ドラ初主演となる女優・松岡茉優(25)。共演に三浦翔平(32)も配され、発表当初は「W三浦だ!」と話題になったほか、北村匠海(22)も出演していた。

『カネ恋』は、モノや恋に一途で、すべて計算通りの「清貧女」・九鬼玲子(松岡)と、お金を使うことになんの迷いもないお坊ちゃまの「浪費男」・猿渡慶太(三浦春馬)による「じれキュンラブコメディ」。

 三浦翔平は、玲子が片思いしているスゴ腕のファイナンシャルプランナーで「顔面を金に換える男」の早乙女健。北村は、家庭事情から「ドケチ節約男子」となっている板垣純をそれぞれ演じていて、主にこの4人にフォーカスして放送されていた。

 第3話は突然の落雷に驚いた玲子と慶太は思わず顔を見合わせて、無意識のうちに慶太がキスをしてしまった! という衝撃的な展開で終了し、物語は最終回へ持ち越されることになったのだが、10月6日に放送された最終回の内容は、意外なものだった。

■「人を笑顔にする才能を、生まれたときから持っていた」

「冒頭で布団で目覚めが悪そうにしていカットが映って以降、三浦春馬さん演じる慶太は“朝早くから出かけた”という理由で、最後の最後まで、回想以外で姿を見せませんでした。最終回は玲子が、中学生時代の浪費癖が遠因で会社の金を横領し逮捕されてしまった、父(石丸幹二)に会いに行き、過去に決着をつける話がメインで、帰宅後に玲子が、慶太への恋心を自覚する、というものでした」(女性誌記者)

 慶太の両親が、出かけている慶太の部屋でしみじみと慶太を思い、「人を笑顔にする才能を、生まれたときから持っていた」脱ぎ散らかした慶太の上着をハンガーにかけ、上着の袖を握って「ママは、いつだって慶ちゃんの一番のファンだからね」と呼びかける場面など、どこか現実の三浦さんとリンクする演出もあり、《三浦さんに言ってるみたい》《もう部屋に戻ってこないんだよな…》《私もファンだった》と、SNSでは悲しみの声もあった。

「玄関から帰ってきた慶太に、玲子が優しく微笑むというカットで終了。代役の足元や後ろ姿などを映して誤魔化さなかったことを称賛する声もありました。本編後は、慶太の笑顔と、“春馬くん ずっと大好きだよ キャスト・スタッフ一同”というテロップで締めくくられ、三浦春馬さん最後の連ドラは幕を閉じました」(前同)

■ドラマと三浦さんの別れを悼む声

『カネ恋』は、本来全8話予定だったが、4話を撮影途中の7月18日に三浦さんが急逝。予想もつかない事態に、お蔵入りも検討されていたが、生前に撮影していた4話中盤までの映像をもとに、脚本を練り直して全4話の作品として完結させた。

 8月3日の『女性自身』web版によると、『カネ恋』は松岡の了承がなければお蔵入りになっていたという。本来、予定されていた5話以降のシナリオは、20日発売の公式シナリオブックに掲載される予定だ。

 放送後のSNSは《あ〜、こんな春馬くん、もっと見たかった…。》《春馬くんが着ていたジャケット。このシーンで、涙腺崩壊した。》《それにしてもカネ恋の余韻はすごか.....》と、三浦さんの死を悼む声で溢れていたほか、最後までドラマを成立させた松岡に対する感謝の声も多く見られた。

 この三浦春馬さんの件で、動向が注目されたのが、同じ事務所に所属する、三浦さんの“盟友”ともいえる、俳優の佐藤健(31)だった。

「生前、三浦さんと親交が深かった翔平と佐藤は、それぞれ『カネ恋』の放送前にリアクションを起こしていて、佐藤は1話放送当日の9月15日夜に公式LINEで“一緒にカネ恋みよう(にこちゃんマーク)22時から”とつづり、翔平と一緒に、双方向ライブ配信アプリ『SUGAR』で放送直前生配信を行っていました」(専門誌記者)

■配信を行えなかった翔平にいたわりの声

 放送前、翔平は軽い世間話も交えつつも、「カネ恋。7月に僕らの仲間の春馬くん、(天国に)逝っちゃいましたけれども…」と三浦さんの死に言及したり、「皆さんも、もしちょっときついなという方がいたら無理せずで結構ですので」と視聴者の心情を気遣った後、佐藤と三浦は「番組終了後、もう1度配信をする」と約束していたが、結局配信は行われなかった。

「SNSでは《ドラマの後のSUGARやっぱキツイよね。平気な顔して話せないよね》《思うことたくさんあるよね。SUGARする心境じゃなくなっちゃったのかな。無理せずまた気が向いた時に》という気遣いの声で溢れました。実際、10月7日の配信で翔平は“3話のときは、SUGARがキツくて出来なかった”と漏らしていましたね」(前出の専門誌記者)

 また、主演の松岡も、10月11日の『松岡茉優 マチネのまえに』(TBSラジオ)で『カネ恋』に言及し、「ちょっと今はまだ見られなかったよ、という方は、もし時間がたって見られるなという時が来たら、その時はぜひ見てほしいな」と、どこかつらそうに話していた。

■果たせなかった「10年後のWデート旅行」

「三浦さんから『世界はほしいモノにあふれてる』(NHK)のMCを引き継いだ鈴木亮平(37)も、就任初日の10月8日に“、大切な友人から受け取った大切なバトン”“彼が愛した『せかほし』を引き継いでいけるように”と、思いを語っていました。彼らのほかにも、三浦さんを偲ぶコメントは本当に多い。ドラマのカッコいい姿や、『せかほし』で毎回楽しそうにはしゃいでいる姿。思い出すことは尽きませんよ……」(前出の女性誌記者)

 佐藤は、10月12日現在、いまだに三浦さんについてコメントをしていない。SUGARで翔平が『カネ恋』の登場人物を佐藤に説明した際、「春馬が、お金にルーズな男性(慶太)ってことだね?」と話していたのみだ。これについては、《言及するのも野暮》《無理にコメントしなくても大丈夫》《いつか、本当に気が向いた時でいいよ》と、佐藤をいたわる声が多く見られた。

 11年1月の『女性自身』(光文社)では「10年後くらいに夫婦でWデート旅しよう!」と話すほどの仲良しだった佐藤と三浦さん。もうすぐ対談から10年目になる。佐藤は、二度と果たせなくなってしまったWデートの約束を思い出し、春馬さんとの別れの時間を持っているのかもしれないーー。

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