令和の「クヒオ大佐」現る!? 10回も逮捕された結婚詐欺男の騙しのテクとは? (2/2ページ)
「結婚詐欺行為とは、読んで字のごとく、結婚をする気がないにもかかわらず結婚をする意思を相手に伝え、結婚の約束を交わしたうえで、金銭などの財物をだまし取るというものです。ただ、結婚詐欺という行為は、刑事事件のなかでも非常に立件が難しい犯罪で、かりに相手とかわした結婚の約束が虚偽であった、あるいは音信不通になったとしても、金銭などの財産に被害がない場合、詐欺罪には該当しないんです。つまり、騙されたとしても金銭が絡まなければ、事件として立件できない。ま、今回再逮捕された男は『仮想通貨をやれば、必ずもうかる。もしマイナスになったとしても、俺がその分は補填するよ』『(投資で)増えたお金で旅行に行こうよ』などといって、実際女性から金を出させていますからね。“令和のクヒオ大佐”は、間違いなく詐欺罪で厳罰に処されるはずです」
同氏によれば詐欺罪は刑法第246条で、「罰金刑はなく、10年以下の懲役刑のみ」と規定されているそうで、
「量刑は、被害額や双方の人間関係、詐欺件数などによって変わり、初犯であったとしても、被害額が大きい場合は執行猶予がつかないこともありますし、今回のように複数回詐欺行為を繰り返すといった悪質なケースでは、併合罪が適用される可能性があり、そうなると量刑の上限が1.5倍になりますからね。まあ、当分は塀の中で暮らすことになるでしょうね」(前出・社会部記者)
ちなみに、先に触れた「クヒオ大佐」は前述のように1999年に10回目となる逮捕。その後、懲役5年の刑に服して現在は出所しているが、消息は謎のままだという。
金銭だけではなく、心までも深く傷つける卑劣な結婚詐欺。騙されないためには、本性を見抜く目を養うしかないということか。
(灯倫太郎)
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