新型コロナ不況を生き抜く!「お金の達人」が教えるマル得節約術

日刊大衆

写真はイメージです
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 不景気でも、金を使わなければどうということはない。「お金の達人」が授けるスゴ技で乗り越えるべし!

 いまだ収束しない新型コロナの猛威。何より深刻なのは、経済的なダメージだ。

「コロナ禍による飲食店への影響が大きく報じられましたが、職を失った人、収入が減った人だって数多くいる。生活自体が厳しくなっているのは間違いなく、コロナ不況は、この秋から本格化するともいわれています」(シンクタンク幹部)

 そんな時代をしぶとく生き抜くには、財布のヒモを固くするのが一番。そのためのキーワードが“チリツモ”。すなわち「チリも積もれば山となる」だ。『お金の得する情報400』(河出書房新社)の著書もある、ファイナンシャルプランナーの長尾義弘氏は、こう説明する。

「極端に倹約をしなくても、いろいろな部分で少しずつ節約すれば、結果、出費はかなり抑えられる。“こんな些細なことが?”と思うことでも、積み重ねれば、暮らしが大きく変わってくるんです」

 つまり、収入が減っても、“ここまでやるか!?”という細やかな節約を続けることで、コロナ不況を乗り越えられるというわけだ。たとえば、コロナ禍では、リモートワークが推奨され、勤務形態も大きく変わった。

「自宅作業の推奨で、出社は月に2回だけ。残業代も出ないし、交通費は実費請求で、定期代が出なくなりました……」(40代会社員)

 同じ立場の人も少なくないだろう。休日のレジャーにも使えた定期券がなくなるのは、確かにかなり痛い。そこで利用したいのが、交通機関の回数券だ。たとえば東京メトロなら、10枚分の料金で11回の乗車が可能。休日のみ使える回数券なら14枚つきだから、1乗車170円として、680円が浮く。つまり、これだけでランチ1回分程度のお金が節約できることになるのだ。

 このように、1回分は少額でも、積もればバカにできない金額になる。そこで今回は、“お金のプロ”長尾氏の全面監修の下、「目からウロコの節約術」を一気にまとめてみた。

■車やレジャーは?

 まず我々の足に関して、長尾氏が薦めるのはカーシェアリングの利用だ。

「そもそも、マイカーには維持費がかかります。乗る頻度がさほど多くないのなら、カーシェアリングに切り替えてはどうでしょうか」(前出の長尾氏)

 最大の魅力は、レンタカーよりも安いことだ。

「仮に、トヨタのアクアを24時間借りるとして、レンタカーでは約1万円かかりますが、現在『タイムズカーシェア』では、6380円から借りられます」(業界関係者)

 だが、レンタカーも含め、1台の自動車を回し乗りすることになれば、ウイルスの付着などが、どうしても気になるもの。そのため、最近は利用客も減少傾向にあるという。その影響か、一部のカーシェアリング会社では、コロナ禍の現在、通常より利用料金を抑えたキャンペーンを行っている。これを狙うのも得策だ。

「カーシェアは月会費に加え、時間や走行距離によっては追加料金が発生しますが、200キロぐらいまでなら確実に割安。もちろん、除菌シートでハンドルなどを拭いてしまえば、感染症のリスクは抑えられるから安心です」(前同)

 車の次はレジャー。「Go  Toトラベル」を活用すれば、旅行費用が最大50%還元されるが、旅行代理店を通しての予約が必要など、何かと面倒な制約もある。そんな縛りもなく、旅費を節約できる方法があるのをご存じだろうか。それは、JRの『青春18きっぷ』をはじめとした、お得なきっぷや周遊券を使うことだ。『青春18きっぷ』は、特急を除くJR全線に一日乗り放題。5回分が1万2050円で販売されている。

「“青春18”という名称ですが、年齢制限なしで利用できるのは意外と知られていません。1人で5日間乗り放題、5人で1日乗り放題といった使い方もできます」(長尾氏)

 たとえば、5人で日光へ、日帰りで往復するとしよう。新宿駅を起点とすると、日光駅までのJRの乗車券は5人分で往復2万6400円。しかし、「青春18きっぷ」なら、半額以下ですむのだ。

「ただし、1年の間に、使用できない期間もあるので注意してください」(前同)

 旅行する前には、きっぷが使用可能な期間を確認しておきたい。

■クレジットカードを有効活用

 さて、チリツモの節約術で大事な心得として、長尾氏はこう語る。

「そのチリの積もり方を“自動化”しておくことが鉄則の一つ。いちいち考えたり、調べたりしながら節約していたら、面倒になって長続きしません」

 そんな“自動化”の鉄則が存分に生かされるのは、クレジットカード(クレカ)の有効活用。公共料金から日々の支払いまで、すべてをカード払いにし、ポイントを貯める。それを現金代わりに使って、支出を減らす方法は王道中の王道だ。

「とにかく、メインに使うカードを1枚だけ決めて、そこにポイントを集める。複数のカードでバラバラに貯めるより効率的です。さらに、できるだけ還元率のいいクレカにすること。還元率1%(100円の買い物で1ポイント付与)なら、還元率が高いといえます」(前同)

 しかし実は、これだけでは、まだまだ初歩の初歩なのだという。

「私のメインカードは『VISA』ですが、カードが使えるお店では、必ず『Kyash』というウォレットカードで支払うようにしています」(同)

 ウォレットカードとは、一種のプリペイドカード。あらかじめ決まった金額をチャージしておけば、クレジットカードと同じように支払いができる。銀行口座からも直接チャージできるが、長尾氏は、クレジットカードから必要な分だけチャージすることを推奨する。

「こうすれば、クレジットカードとウォレットカード両方のポイントを、自動的に“二重取り”できるんです」(同)

 もちろん『Kyash』以外にも、ウォレットカードは存在する。使用しているカードに合わせて選ぼう。クレジットカードから、わざわざチャージして使うというひと手間が、この節約のミソ。これが「使いすぎ防止」という、もう一つの鉄則なのだという。

■ポイントモールを経由する

「インターネットで何か買おうと思ったときも『ポイントモール』を経由するという、ひと手間をかけるだけで得します」(同)

 ポイントモールとは、ネットの広告サービスの一種。会員登録し、そこで紹介されているサイトで買い物することで、独自のポイントが貯められるのだ。

 たとえば、『楽天市場』で買い物するとき、『モッピー』というポイントモールサイトを経由して購入するだけで、1%のモッピーポイントをゲットできる。貯めたポイントは、電子マネーや現金などと交換可能だ。

「このようにコツコツとポイントを貯めていくこと――これを“ポイ活”と言います。中には航空会社のマイルだけで、世界一周旅行をした人もいるくらい。これぞ、チリツモ節約術の典型例です」(同)

 節約に重要な“ポイ活”だが、意外なポイントの使い方ができるのが家電量販店。最近は家電のみならず、お酒や食品、家具に書籍と、なんでも売られている。つまり、家電量販店ならポイントで、なんでも買いそろえることができるのだ。

■セルフメディケーション制度の活用を

 そして、出費を抑えるためには、「節税」も大事な項目。少々難しそうだが、長尾氏によれば、チリツモレベルでできることもあるという。一番簡単な節税方法、それは「セルフメディケーション制度」の活用だ。この制度は、ドラッグストアで買う花粉症薬や胃薬などの一部の医薬品が、税金の控除対象となること。

「一般的な医療費控除の対象額は、年間10万円超とハードルが高い。しかし、この制度は家族全員の薬の購入額が、年間1万2000円以上なら対象に。8万8000円を限度に所得控除が受けられます」(医療ライター)

 最後に、長尾氏が、こんな節約指南をしてくれた。

「最終的には、お友達をたくさん作りましょう、ということでしょうか」

 はたして、そのココロはいったい……?

「ある商社が運営している会員制のファミリーセールでは、超有名ブランドの商品が、5〜7割引で買えます。ただし、誰もが入会できるわけではない。実は、お友達からの紹介制になっているんですね」(前同)

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