新大関・正代、先場所での初優勝語る「注目されたくないです(笑)」 (2/3ページ)

日刊大衆

自分では意識しないように、一番一番と思っていましたけど、さすがに
14日目の大関・朝乃山(3敗)戦からは、気合いが入りましたね。相手はまわしを取ると力が出る。立ち合いで当たり勝ったので、そのまま攻めました。

ーーまさに圧勝。5秒弱の速い相撲でしたが、正代関渾身の一番でしたね。千秋楽を単独トップ(2敗)で迎えたときの気持ちは、いかがでしたか?

正 相手の翔猿(3敗)は、メチャクチャ動きがいいですからね。夜、12時くらいに寝ようと思っていたのに、翔猿戦の悪いイメージとかが頭をよぎって眠れないんですよ。

■「プレッシャーとは、こういうものか」

 実は、自分は今年の初場所でも千秋楽まで優勝争いをしていたんです。そのときも、地元・熊本の皆さん、所属する時津風部屋の後援者、母校の東京農大関係者から大きな期待を寄せていただきました。優勝を見越して、お祝いの鯛なども部屋に届いたのに、それらが日の目を見ることはなかった。そのときと違うのは、自分が単独トップに立っているということ。だから逆に「負けられないなぁ」と考え込んでしまって、気づいたら朝5時。プレッシャーとは、こういうものか、と思いましたね。

ーープレッシャーの中で迎えた翔猿戦は、どんな心境で臨みましたか?

正 心境もなにも、土俵下にいるときから、緊張していて、ほとんど記憶がないんです(笑)。「思い切り当たっていくしかない」とは思っていましたが、立ち合いの瞬間まで心臓の音が響くくらい、ドキドキしていて……。内容も覚えていなくて、最後、気がついたら相手が落ちていたという感じです。あのときは、「勝ててよかった」と思っただけで、優勝の実感は後から湧いてきた感じでした。

ーー熊本出身では初めての優勝、時津風部屋としても57年ぶりの優勝となりました。そして、千秋楽になって、「大関昇進」のムードも高まってきましたね。

正 ビックリしました。

「新大関・正代、先場所での初優勝語る「注目されたくないです(笑)」」のページです。デイリーニュースオンラインは、大相撲エンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る