山本彩「キャプテン」であり「センター」であるという稀有な存在感の背景にある圧倒的なパフォーマンス力【アイドルセンター論】 (2/2ページ)

日刊大衆

歌唱力に至っては、3rdシングル『純情U-19』のカップリング曲『ジャングルジム』でメンバー初のソロ曲を披露し、AKB48の楽曲『365日の紙飛行機』ではセンターとして任されたソロパートを伸びやかに歌い上げていた。

 他にも「FNS歌謡祭」(フジテレビ)など山本がソロで出演も果たすということも多く、高い歌唱力は話題となっていた。さらに、山本の真骨頂とも言えるのがダンスパフォーマンス。ダンス力が高いことでも知られるNMBの中でも群を抜いているという印象すらある。

 表題曲はもちろんだが、特にNMB48史上最少人数のダンス選抜で構成された『Must be now』、AKB48のダンス選抜による楽曲『野蛮な求愛』などでダイナミックかつしなやかな山本のダンスパフォーマンスを存分に堪能することができる。

 山本は自著『すべての理由』(幻冬舎)でメンバーについてきてもらうためには「自分が結果を残すしかない」と綴っていたが、まさにパフォーマンスという結果でもって証明してきた。

 アイドル不毛の地と言われていた大阪で、アイドル文化が形成されたひとつの要因として山本のパフォーマンス主義という側面は決して無関係ではあるまい。

 もちろん、山本のようなパフォーマンス力とキャプテンシーを持ったアイドルをセンターに固定化することが、歌って踊れるNMB48というイメージを固めるという運営側の狙いも少なからずあったはずだ。ここに山本が長きに渡ってセンターに選ばれ続けた理由も見出すことができるのではないだろうか。

 アイドル不毛の地と言われていた大阪で一大グループへと成長を遂げたNMB48。その中心にはキャプテン、そしてセンター山本彩の姿があった。現在のNMB48の躍進の背景として、山本が担ってきた役割は非常に大きい。

(文=川崎龍也)

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