齋藤飛鳥個人PV「齋藤飛鳥 電波ジャック中」「飛鳥マウス、街にあらわる」を重ね合わせると見えてくるもの【乃木坂46「個人PVという実験場」第15回2/5】 (3/3ページ)
https://www.youtube.com/watch?v=crWQVzDsrD8
(※齋藤飛鳥個人PV「飛鳥マウス、街にあらわる」フルバージョン)
乃木坂46が出演するマウスコンピューターのCMを明確に踏まえたスピンオフ的な作品であり、客演にシソンヌの長谷川忍を招聘したこの個人PVは、グループそのものがすでにかつてとは異なるステージに立っていることを物語る一作である。かつて「齋藤飛鳥 電波ジャック中」においてあくまで架空の設定であった、“いくつものメディアでアイコンを演じる存在としての齋藤飛鳥”は、この2017年には現実のものになっている。
いずれも齋藤飛鳥が主演し、「CM」という同一の着想源から生まれたこれら2つの個人PVをつなぐ3年半という期間のうちには、乃木坂46というグループが、そして齋藤飛鳥という演者が社会的な位置づけを変化させ、着実に飛躍してゆくプロセスがうかがえる。