石橋貴明、絶妙話術で引き出した無敗王者・井上尚弥の本音「眠れない…」

日刊大衆

※画像はイメージです
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 プロボクサーの井上尚弥(27)が、1月12日深夜放送の『石橋、薪を焚べる』(フジテレビ系)に出演。デビューまでの経緯や、試合前夜に感じる恐怖心などを語っていた。

 この番組は、MCを務めるとんねるず石橋貴明(59)が、文化人、ミュージシャン、タレント、アスリートなど、ジャンルを問わず“話してみたい”ゲストを迎え、焚き火の前でじっくり語り合うという内容。

 井上は12年10月のプロデビュー以降、20戦20勝(17KO)無敗で、現在、WBA&IBF世界バンタム級(53.5キロ以下)の統一王者。昨年の10月31日、米国のラスベガスでジェーソン・モロニー(30)に7回KO勝ちしている。

 まず、石橋が「そもそも、なぜ、ボクシングをやろうと思ったの?」と問うと、井上は塗装の仕事をしながら、アマチュアボクシングで試合に出ていた父親の影響だったとコメント。今も父親のアドバイスを受けているという。

 その後、井上は高校1年でインターハイや国体で優勝。プロは高校2年ぐらいで意識したそうで、石橋が「高校卒業したら、すぐ(プロになろうとした?)」と問うと、「もともと、プロでやる自信もなかったんで」と意外な告白。

 石橋が驚くと、井上は、高校2年のとき、当時世界チャンピオンの座を狙っていた八重樫東(37)とスパーリングを始めたとし、「いい勝負ができちゃったんですよ。そこで、何か、自信がついて」と、プロに対する心境の変化があった明かした。

 また、石橋が「怖いと思ったことないの?」と問うと、井上は「試合の前日の夜が一番怖いです。いろいろ考えちゃうんですよ、寝る前に」と、無敗のチャンピオンであっても、負ければ今まで積み上げてきたものがすべて崩れてしまうと、怖くなって眠れなくなると告白。

■本音を引き出す石橋貴明の話術

 ほどんと寝ないでリングに上がっていると明かし、井上は「けっこう、いろんなこと考えちゃうので。たぶん、ほとんどのボクサーは寝不足で試合やってるんじゃないですか」とコメント。また、完璧な試合で勝っても、アドレナリンが出て眠れないため、「2日ぐらいは寝られないですね」と笑った。

 そして、前回のファイトマネーが1億円だったことについて石橋が「実感あるんですか?」と質問。井上は「まだまだ全然、納得してないんで、1億円じゃ。まだ全然、いけるだろってあるんで」と語り、強い相手を倒してペイパービューを稼ぎ「やれるだけ行きたいですね」と、力強く訴えた。

 これを見ていた視聴者は、ツイッター上で「チャンピオンに対する尊敬の気持ちがとてもよく伝わる貴さんの素晴らしい会話に開始5秒で胸が熱くなった」「貴さんはボクシングにそこまで詳しくないだろうからと、あまり期待してなかったけど、いい話がたくさん聞けた」など、石橋の会話術を称賛していた。

 アメリカのボクシング専門誌『ザ・リング』に掲載された記事「2021年に実現してほしい11試合」で、井上の対戦相手としてフィリピン人のWBO世界バンタム級王者、ジョンリエル・カシメロ(30)が挙げられている。番組中でも井上は「生意気言っているやつがいるんですよ」と、自身に挑発を続けているカシメロの名前を挙げ、「本当、むかつくんですよ。やりたいですね」と対戦を希望していた。

 ふだんの姿とは違って同番組ではじっくりと話を聞いている石橋だが、今回はより丁寧にインタビューしている印象があった。スポーツに関心の高い石橋だけに、井上と一緒に過ごす時間は貴重なものだったのだろう。

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