「柳田の1年目より上」虎の至宝・佐藤輝明が見せたケタ違いの大物エピソード (2/3ページ)

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肝が据わっているのか、実戦で臆することなくバットを振れていることが、好成績につながっているのでしょう」(八木氏)

 そんな佐藤のケタ違いの大物ぶりはキャンプ初日から出力全開だった。在京球団のスコアラーが話す。

「打撃練習中にマシンの調整が狂って、コントロールが少し乱れる場面があった。普通の新人選手であれば、多少ボールが荒れていてもそのまま打ち続けるものですが、佐藤は打席を外して『調整してください!』と注文をつけていた。並の新人ではないな、と思いました」

 阪神OBの中には「のちに外野から内野へのコンバートは難しい」ことを理由に「最初から内野手として育てたほうがいい」という声も少なくない。

 だが、現役時代に内外野でレギュラーを務めた野球評論家の駒田徳広氏は「若いうちは、いろいろなポジションを経験するべき」と前置きして、こう続ける。

「ポジションを固定しないと大成しないという考えも一理ありますが、起用する側からすれば、複数のポジションを守れるメリットは大きい。佐藤選手は動きが軽快でハンドリングもうまい。年を経てから三塁手に固定しても遅くないはずです。元巨人の高田繁さん(75)のように、10年以上守った外野から三塁手にコンバートされた年に『ダイヤモンドグラブ賞』(現・ゴールデングラブ賞)を受賞した例もありますからね」

 佐藤ほどの逸材であれば、それをも実現してしまいそうで特に心配はないのかもしれないが、重要なのは内野か外野ではなく、左右の順応性だという。

「ポジションの左右チェンジに対する順応は難しいんですよ。利き手や利き目があるように、人によって左右の得手不得手があるんです。同じ外野でもライトとレフトでは打球の質や球場の景色もガラッと変わりますからね。私自身、レフトよりライトのほうが得意でしたし。佐藤選手の本職が三塁手であれば、レフトを守らせたほうが得策だと思います」(駒田氏)

 起用法について首脳陣は頭を悩ませることになりそうだが、球団フロントはウハウハ状態だ。

「佐藤が大学時代から熱狂的に追っかけているアイドル『ももいろクローバーZ』の推しメンがメンバーカラー紫の高城れに。

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