元SDN48奈津子が「サクッと餃子」を食べたい時に足を運ぶギョービーできるチェーン店

日刊大衆

※画像はイメージです
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第72回 肉汁餃子のダンダダン

■元SDN48の餃子好きも「サクッと餃子」

 アイドルだってメシを食う。AKB48並びに派生グループの初期メンバーも、いつの間にか概ね三十路を迎え、中には結婚も出産もし、大人の階段を上りきった者もいる。それでもあの手この手と押し出し方を変え、芸能界で飯の種を得続けていることに、素直に感服する次第だ。

 その中でも09〜12年と活動期間も短かったSDN48はすっかり徒花扱いだが、それでも1期生から芹那野呂佳代、2期生からKONAN(旧・虎南有美)と、現在も生き残っているタレントを輩出。その中でも珍しいのが、2期生の奈津子亜希子の双子の姉妹だろう。

 亜紀子は『アイドル、やめました。AKB48のセカンドキャリア』(宝島社)や『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』(祥伝社)と題した、赤裸々な内容の告白本を執筆。主にWebライターとして稼いでいるようだ。

 一方の奈津子は15年10月に「家電製品アドバイザー」の資格を取得して以降、“家電女優”を標榜。関連活動の他、16年10月には『開運!なんでも鑑定団』(テレビ東京系)の出張鑑定アシスタントとなった(今年5月末に出産したため、現在は産休中)。

 姉妹揃って感心するほどしたたかだが、今回採り上げるのは姉のほうだ。というのも、奈津子は17年6月から食べログの著名人ブログとして、『奈津子の!一生、餃子に恋してる』を開設。同年9月発売の『食べログBOOKS 餃子グランプリ』(セブン&アイ出版)にも関わっている。つまり、食でも半ばプロパーを自認するからだ。

 もっとも、実際に特設ブログを覗くと、最後の更新が19年8月で、訪問した店も3年で60軒となっている。『愛しの街場中華』(光文社)の著者であるぼくに言わせてもらえば、そもそも餃子は専門店だけで食べても意味がない。膨大な中華料理屋の中からダイヤモンドを掘り出すのが醍醐味。

 いろいろ身過ぎ世過ぎに苦労もあろうが、と思いつつ最もメジャーな餃子専門チェーン名と彼女の名で検索をかけてみた。やはり押さえてました。肉汁餃子製作所ダンダダン酒場改め、肉汁餃子のダンダダン。食べログでの下北沢店のレビューを読んでみる。タイトルは『思わずくちずさみたくなる店名の実力』。

…だん、だだん、と思わず口ずさみたくなる店名はサブリミナル効果に実に成功していると思う。『餃子とビールは文化です』という魅力的な名言が施された看板に思わず一礼してから入店。店内の雰囲気は昔ながらの居酒屋さんといった感じ。個人的には、裏の裏をかいて初デートでこういうお店に連れてきてもらったらかなりグッときますね。(中略)注文したのは・肉汁焼餃子 440円・水餃子 460円・手羽餃子 470円

 焼餃子の味はタレが不要という事前のインフォメーションどおり、味付けがかなりしっかりしています。私には少し脂っこかったです。水餃子は他店の水餃子よりも皮が伸びやすいので来たらスグ食ベていただきたいです。こちらは少しさっぱりめ。 餡でパンパンに太らされた飴色の手羽餃子はビジュアルだけでも既に絶品! こちらもやっぱりかなり濃いめの味付けですが、ビール党にはちょうどいいのかな。
 特筆すべき点はお通し代がかからない所!これがかなり嬉しかったです!
 ときたま急にこみあげてきて抑えがきかくなる、緊急の餃子欲求を満たす為の「サクッと餃子」したいときにもかなり良さそうです。

 以上、一部誤字脱字をこちらで補ったが、感想も文章も平凡ながら、及第点といったところか。まずダンダダンで餃子の他食べない、というのは賢い選択。二枚看板のはずの馬刺にはいつもガックリさせられるからだ。とはいえ、17年11月27日付けの当人のインスタグラムにはこうある。

今日オープンのダンダダン酒場@歌舞伎町へKONANと もちもち皮+ジューシーな餡の餃子が美味しいのはもちろん、サイドメニューのサラダや馬刺し、麻婆豆腐もかなりいけてるっ

■サイドメニューならたらもサラダがイイ

 とSDN48での同僚と再訪した際は、サイドメニューもオーダーしたようだ。豆腐一丁を崩していく、麻婆は確かにインパクト大だが、ちょっと甘ったるくていただけない。関東一円で最も餃子に詳しい、専門サイト「東京餃子通信」の主宰者、塚田亮一さんによれば、「高校生の息子が好きな味」。理想の麻婆に出会うのはかくも難しく、餃子はまだしも平均値の取りやすいメニューだと知れる。

 ダンダダンの脇役なら、俄然「たらもサラダ」を薦めたい。パリパリの餃子の皮の素揚げが付き、割り入れ混ぜながら食べるのだが、日本酒などにも合って、あれは真似して作ってみたいと、宅飲みが続く昨今、急に思い返された。5年前に行われたイベントで、下北店はこのサラダをコロッケにし、なんでもミランダ・カーも食べたという。

 ダンダダンの餃子が格別ジューシーとも、旨いとも思わないが、奈津子が書くように、「サクッと餃子」したい時、そこかしこにある安心感は大きい。しかも、餃子の王将や大阪王将といった、町中華に寄せたチェーンとも違い、確かに一心不乱にパクついていたいような、無限の餃子磁場を感じさせる。

 ただ、急拡大した同店も今はコロナ禍で喘ぎ、終日提供する定食や弁当で凌いでいる状況だ。しかし、どうも当初の緊急事態宣言が明ける予定の、5月11日から酒類提供も再開しているようだ。「餃子とビール(略してギョービー)は文化」は正論。ぼく自身、この文化を奪い続ける、無為無策な政府と東京都を、そろそろ本気で許せなくなっている。

(取材・文=鈴木隆祐)

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