【ネタバレなし】ソウの新作『スパイラル:ソウ オールリセット』を観た感想 ソウを名乗る別物かもしれない (2/2ページ)

ゴゴ通信

もちろんソウことジョン・クレイマー(演、トビン・ベル)も出演しない(写真のみでは登場)。今回のソウは模倣犯ではないかと言われている。

・テンポが悪い

とにかく今回の映画は過去の回想シーンが多くそれで尺を稼いでいる。1作目はバスルームという閉鎖的空間、2作目以降は次々と現れるゲームとテンポの良い内容だっただけに非常に残念だ。
ようやく2人目の犠牲者が現れるも、ゲームの様子は回想で見せるのみ。先にその犠牲者が死んだことを先に知らされて、からゲームの残虐シーンに映るのだ。何故こういう構成にしたのかは謎だが、主人公バンクスを主観に起きたかったのだろう。ただソウは犠牲者がゲームをして死ぬか助かるかをドキドキしながら見るのが醍醐味なところもあるが、先に死んだことを知らされてからゲーム内容を断片的に見せられるという編集に疑問がある。

・犯行動機

今までのソウは犯行動機があり、命の大切さを教えてきた。今回の模倣犯の犯行動機は警察の不正である。不正を行った警察、またはそれを黙って見過ごしている警察がターゲットになる。
シリーズ通り共通の物はカセットテープの存在だ。カセットテープからゲームの説明が流れ、その後にトラップが作動する。場合によってはテレビの場合もある。やはり犯人は模倣犯なのだろうか……それとも……。

ただ『スパイラル:ソウ オールリセット』は今後もシリーズ化していくようで、本家ソウとの関係性がまだ分からない。もしかしたら今後どこかで本家ソウことジョン・クレイマーと接点が出てくるかもしれないが、『スパイラル:ソウ オールリセット』単体で見ると凡作サスペンス映画である。

相当なソウシリーズファンで無い限り見る必要はないだろう。
ソウは1~3作目、そして『ジグソウ:ソウ・レガシー』が面白いので見てない人はこれを機会に見て欲しい。

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