忌中も無ェ!喪中も無ェ!日本仏教の一つ「浄土真宗」の特徴的な思想を解説 (3/3ページ)

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これが、浄土真宗において忌中・喪中がない理由でもあります。そのため喪中ハガキを出す必要もなく、お正月もいつもと変わらない過ごし方ができるのです。

他の宗派との兼ね合いは?

また、故人の一周忌が過ぎるまでの期間であっても、浄土真宗では結婚式に参加することができます。もちろん自分自身の結婚式を普通どおりに執り行っても問題ありません。

それから他の宗派の場合、喪中の期間中は神社参拝を控えるという習慣があります。では浄土真宗の場合はどうかというと、これも全然問題ありません。初詣にも行けます。

ただそうなってくると、他の宗派や、神社(神道)の習慣や感覚のズレが生じてくるので難しいところです。どうしても人の死は「穢れ」だという感覚もあり、他の宗教・宗派では、喪中の期間にもかかわらず普通どおりに過ごしていることに対し違和感をおぼえることもあるかも知れません。

そう考えると、忌中や喪中という習慣が存在せず、一見とても合理主義的に見える浄土真宗も、周囲への気遣いということで考えれば少し大変そうですね。

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