長瀬智也「寿司のシメは鉄火巻」大好きな回転寿司店で見せる素顔 (3/3ページ)
それは以下の通りだ。
1.しゃり抜き=刺身として堪能。高級寿司店ではまず造りで一杯が常道。銚子丸でも同じ楽しみ方ができる。
2.抹茶塩で激ウマに。上がり用に置いてある抹茶と塩を混ぜ、クエやタコなど淡白なネタにつけるとグッと味を引き出す。
3.イカの激うまアレンジ。銚子丸のイカには紀州南高梅や昆布塩など味付けがされている。さらに生うにを組み合わせると、濃厚な味わいが生まれる。
4.寿司が無料で1ランクUP! 銚子丸には常備はしていない「プレミアム海苔」があって、アオサが多く含まれ、味が濃くパリパリ感も強い、この海苔に当たればラッキー。
■飲兵衛にはたまらない店
大鶴に薦められるまま、銚子丸の寿司を味わうひと工夫にいちいち感嘆していた長瀬だったが、彼なりのこだわりも持っていて、それは「寿司のシメは鉄火巻」に限るということ。最後のプレミアム海苔はとりわけ気に入った様子だった。
筆者もちょくちょく銚子丸は利用するが、この海苔の存在は知らずにいた。つまり、幸運な巡り合わせにこれまで巡り合わなかったということ。その点、タレントは得だ。
確かに銚子丸のよさは広い店内で寛ぎながら、造りや惣菜類をつまみに一杯やれるところ。季節ごとのイベントメニューも充実し、今のシーズンだと、鰹節の削り粉で漬けたという「さめかれいの削り漬け」、「銀鮭ネギ塩握り」といったユニークな品が楽しめる。
飲兵衛にはたまらない店なのだが、いかんせんほとんど幹線道路沿いに出店しており、駅から遠いのが難。車で出かける典型的なファミレスなのだ。
■回転寿司で育ったと言っても過言ではない
そして、銚子丸はちょっとお高い。寿司は2貫ずつ提供されるのが常だから、値の張るメニューばかり注文していると、すぐ高級店のランチ並みの出費になる。
コロナ禍以降も客足が伸び続けたという回転寿司だが、おひとりさま仕様にはなっていない。やはりツレが欲しいところだが、仕事の打ち合わせでカウンターに横並びは妙だし、たまに会う友人なども誘いづらいのが回転寿司。デートでも使わないだろう。
だから筆者など、たまの回転寿司欲求を満たすにも、もっとマイナーな店でランチやディナーのセットを黙々と食べている。
番組の冒頭、「最近は行けていないが回転寿司で育ったと言っても過言ではない」と語っていた長瀬。晴れて自由の身になった今、回転寿司も満喫できているのだろうか。その際、どんなツレと出かけ、どういった話をするのか。回転寿司店で横並びとなって、長瀬が胸に秘めている夢をぜひ聞き出してみたいものだ。
(取材・文=鈴木隆祐)