「東京2020オリパラ」参加選手のフィジカル面を、東洋の“鍼”の力でサポート!日本鍼灸師会が、鍼療法としておこなった施術活動の詳細レポートを公開
鍼灸医学の振興と鍼灸業務を通して国民の健康と福祉の向上に貢献する活動をおこなう公益社団法人日本鍼灸師会(事務局所在地:東京都豊島区、会長:要 信義)は2022年7月、公式サイトに、「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」選手村総合診療所で、選手および大会関係者に鍼やマッサージの施術を提供した活動報告記事2件を掲載いたしました。
▼ 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会活動報告:https://www.harikyu.or.jp/8323/
▼ 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会選手村総合診療所における鍼灸師のケア活動:https://www.harikyu.or.jp/8325/
■東洋で長い歴史を持つ鍼治療を、4年に一度のスポーツの祭典で提供
専用の鍼を用いて体の特定の点を刺激する、東洋で長い歴史を持つ鍼治療。近年では、世界保健機関(WHO)もさまざまな症状に適用があることを認めており、マッサージとともに取り入れるアスリートが増加しています。
鍼もマッサージも、ケガ予防、パフォーマンスアップのコンディショニング、痛みや機能障害の治療などに有用として、鍼灸師やマッサージ師が多数の国際大会で活躍。「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」という一世一代の晴れ舞台に臨む選手の皆さんをサポートしたいと、日本鍼灸師会では講習会や実地研修会などを経て参加の申し込みをいたしました。その後は、オンライン形式での面接で英語コミュニケーション、医療知識、スポーツ現場での活動経験、医療連携などに関する聞き取りを実施。内定を得た約90名の鍼灸・マッサージ師(日本鍼灸師会会員は11名:はり3名、マッサージ8名)が、選手村総合診療所での活動に従事することとなりました。
■受診者の多くは中東・アフリカ・中南米・北欧の選手、東洋医学的な経絡への鍼治療も実施
今大会はコロナ禍真っただ中での開催ということで、感染症対策が最重要事項のひとつ。鍼灸・マッサージ師も、体調管理、ワクチン接種、村内や診療所内の決められた動線内での活動、消毒、ゴーグル・マスク・手袋の着用などの徹底に努めました。
期間中には2064名が受診。中東、アフリカ、中南米、北欧など、自国の医療団が乏しい国の選手や関係者が中心に来所しました。鍼は、筋・筋膜にアプローチする方法を基本に施術。時には、東洋医学的な経絡への鍼治療もおこない、体の痛みや違和感などが改善されたという声が多く寄せられました。
これまで日本鍼灸師会では、小・中規模のスポーツ大会への参加が主で、今回のような大規模かつグローバルな大会の参加は、かけがえのない体験となりました。今後は、このたび得た多くの知見を生かし、さらなるクオリティの向上を追求。近隣の病院やスポーツ関連施設などとも連携を強め、アスリートにとってより良い環境を創出できるよう邁進してまいります。
【公益社団法人日本鍼灸師会について】
事務局所在地:〒170-0005 東京都豊島区南大塚3-44-14 2階
代表者:会長 要 信義
設立:2010年9月(公益社団法人への移行年月、社団法人設立:1951年5月)
電話番号:03-5944-5089(代表)
URL:https://www.harikyu.or.jp/
事業内容:鍼灸学術の振興、鍼灸業務を通しての健康・福祉の増進、公衆衛生の向上をめざす事業ほか
提供元:valuepressプレスリリース詳細へ