【独占コメント動画あり】ロックバンド「ユニコーン」のスピンオフバンド「電大」2年9か月振りのライブ開催
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人気ロックバンド「ユニコーン」の川西幸一(63・Dr&Vo)、手島いさむ(59・G&Vo、以下、テッシー)、EBI(57・B&Vo)による「電大」のライブ「電大の着席にて御座候 其の弐」が2022年10月29日、奈良市で開催され、多くのファンが演奏とトークに酔いしれた。
会場の「なら100年会館・中ホール」は、約2年9か月振りの「電大」のライブを心待ちにする観客で満員御礼。また、「電大」の着席&アコースティックライブは同会場で4年振りの開催となった。
まずは盛大な拍手で出迎えられたメンバーだったが、ライブは演奏より前に3人の自由なトークからまずはスタート。「電大」らしさ全開の始まりにファンは思わずニンマリだ。
「今日の衣装は自前でと言われていたのにすっかり忘れていた」という川西は、ライブ前に、市内のショップにEBIと衣装を買いに行ったそう。ボーダーのカットソーにネイビーブルーのシャツというフレンチカジュアルの出で立ちがよくお似合いだ。
そんな話から、EBIの鮮やかなターコイズブルーのカーディガンがネタに上げられ、ウエーブのかかった長髪がトレードマークのテッシーが「俺がそのカーディガンを着たら、ただのオバちゃんに見える」というオチに。なかなか演奏が始まらないなか、しびれを切らしたようなテッシーの「なら100年会館、はじまりはじまり!」の掛け声で、いよいよライブはスタートした。
まずは“ただいま戻ってきたよ 故郷のみなさん”の歌詞から始まる、明るさあふれる「ようこそ」だ。久しぶりの「電大」ライブとあって、“忙しくて 忘れたわけじゃないさ”などの歌詞が今まで以上に染みる。曲終わりで客席を見渡したEBIは、満員のファンを前に「みんな電大を見に来たんですか? 今日はユニコーンじゃないですよ?」とボケて沸かせる。
曲は川西歌唱の「豪快男児」、テッシーのエレアコの超絶技巧が光る「オッサンキャラバン」、EBIの甘い歌声に溺れそうな「泉のそばの橋を渡って」と続く。この日、キーボードのサポートとしてメンバーに加わった「モグさん」の美メロが響いたあとは、川西&テッシーのツインボーカルのユニコーンの人気曲「ロック幸せ」だ。アコースティックライブとあって、特別にブルースバージョンで披露されると、会場は一気に盛り上がりを見せた。
■「大仏さんがびっくりする歌声を聞かせます」
曲の合間には、なぜかドラムの部品をなくした川西が、ステージ上をウロウロしながら探すというフリーダムさを見せれば、ボーダーの衣装の川西を見て、「シマウマの縞は縦縞なのか、横縞なのか」という思考にハマるテッシー、4年前に行われた同会場のライブ前に訪れた奈良公園で、鹿にお尻を甘噛みされたEBIと、3人それぞれが自由気ままに、思いついたことを話す。揃いの衣装でバッチリ決めたユニコーンとは違い、私服の衣装の印象もあいまって、どこか自宅でのプライベートのライブを覗き見しているような感覚に襲われる。
3人のユニゾンが楽しい「白くぬりつぶせ」に続いては、川西、テッシーの故郷でもある広島県呉市で10月20日、21日に開催されたユニコーンのライブの話題に。川西が決めたという意外な選曲がファンに大評判だったが、人気曲揃いのセットリストはメンバーにとっては体力を使うようで、EBIはユニコーンのライブを「エネルギーの取り合い」と表現した。
「大仏さんがびっくりする歌声を聞かせます」と手島があおって始まったのは、川西歌唱の「Body Guard」。コロナ禍以前はライブハウスをタオルが舞うのが恒例だったが、コロナ禍の着席ライブとあって、観客は心の中でタオルを掲げる。続いて「もったいない」の演奏を終えた川西は「久しぶりにやったけど、電大は楽しいねえ」としみじみ会場を見渡した。
もちろん肝心のトークも絶好調。昨年末に呉市に帰郷し、現在は呉市在住の川西による「いつの間にか薬箱の蓋がなくなった事件」、中学時代のEBIによる「彫刻刀で削ってしまった指にお母さんがオロナインを詰め込んだ事件」など、とっておきのエピソードトークが繰り広げられ、観客は笑い声をこらえるのに必死だ。
■デビュー10周年の節目を迎えた「電大」
その後、ステイホーム中に制作された最新アルバム『HOME6』より「Life Like Lights」が初披露されると、呉のユニコーンライブの話題に続いて、呉でも大盛り上がりしたユニコーンの「PTA」のフレーズが演奏され、会場は大いに沸いた。川西による「(川西生誕祭&デビュー35周年の)呉ライブはぜひ映像化して発売してほしいよね」とのコメントには、詰めかけたファンから盛大な拍手が送られた。
「呉でのライブと言えば……」と語り始めたテッシーが「実はコンタクトを着けるのを忘れていてあまり見えていなかった」と告白すると、EBIが呉ライブのあとに広島市内の実家に滞在した際、庭に生い茂った木々の伐採中に枝が目を直撃した話を披露。幸いにも処方された薬で事なきを得たとのことだが、今回のライブ前日に発生したというEBIの痛いエピソードには思わず肝が冷えた。
そんな危機一髪だったEBIのベースがうなる「ジョーカーになろう」、続く「A GOOD DAY」は、もちろんおしゃべりだけではない、ベテランミュージシャンの確かな演奏が「電大」の魅力なのだと感じさせられる。
2012年結成の「電大」、実は今年でデビュー10周年の節目を迎えた。しかし、コロナ禍でライブ開催は難しく、この日、久しぶりのステージとなった訳だが、ファンも「次のライブは一体いつ!?」とヤキモキしているハズ。そんな声に応えるかのように川西が「ライブ、やろうよ、来月にでも!」とコールするとEBIが「この会場で、1か月連続でやろう」と謎のアピール。
コロナ禍にキャンプにハマったというEBIが「僕がステージの上でテントを張って泊まるから、テッシーはカレーを作って。この会場は火の使用OK?」と会場担当者に尋ねるが、当然「×」のジェスチャーが返された。
最後に会場に向けて「またみんなに会えてよかった!」と川西が叫んで、人気曲「よかった」が演奏され、本編は幕を閉じた。
アンコールの拍手に応えて間をおかず登場した3人は「また奈良でやりたいね」と笑顔全開。そしてテッシーがスタッフをステージに呼び込み、一人ずつ名前を紹介する。ローディーを始め、マネージャーなどの裏方を全員呼び込み、最後は「なら100年会館」の担当者まで紹介するという大サービス。ファミリー感あふれるほのぼのとしたエンディングに会場からは温かい拍手が送られた。アンコールでは最新アルバムから「Phantom Alive」が披露され、次のライブへの期待を込めた観客の拍手が鳴り止まないなか、およそ2時間のライブがお開きとなった。
■「電大」の3人からのスペシャルコメント動画
そしてなんと、公演終了後のメンバー3人から「日刊大衆」あてにスペシャルコメント動画が届いた!
電大についての情報はコチラ
https://den-dai.com/