日本と中国の食文化はどう異なる?祭祀での供え物や食事も異なる? (2/2ページ)

心に残る家族葬

仏教が入る前から神々に「六牲」、つまり、六種類の禽獣を捧げる習俗があった。また、死者を祀る時にも料理を供える。天神を祀る祭祀では牲の血を供えるが、先祖を祀る大饗では生肉を供える。動物の首や心臓、肺、肝臓なども供物として祭祀に使われている。「首を供えるのは、首は全体の正(長)だから」と言い、「牲の血を供えるのは生気の盛んなることを尊び、肺、肝、心臓などを供えるのは生気の元になる部分を尊ぶ」として、内臓もまるごと供えるのである。

祭祀が終われば供えた料理は祭を行う人々が食べることになるという点では日本と中国は同じであり、祭祀の供物の文化の違いがそのまま食文化の違いへとつながっていったのだろう。

■参考資料

■張競 著「中華料理の文化史」(1997年・筑摩書房)

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