『タモリ倶楽部』40年の歴史に幕も…タモリ77歳「頑張らない」生涯現役術15

日刊大衆

タモリ
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 独創的な企画で愛された長寿番組が終わろうとも、この男は変わらない。タモリ流「ゆる~い生き方」を指南!

 深夜の人気番組『タモリ倶楽部』(テレビ朝日系)が、3月末で40年の歴史に幕を閉じる。

 タモリ( 77 )を司会者に、さまざまなジャンルをマニアックに掘り下げたのが同番組。「日本語以外で歌っているのに、あたかも日本語のように聞こえる」という楽曲を集めた「空耳アワー」など、名物コーナーも生まれた。

「大御所がレギュラー出演している番組の場合、節目を迎えるごとに、番組スタッフが大物芸能人に続けるかどうか意思確認するのが慣例になっています。『タモリ倶楽部』も、“じゃ、そろそろ……”というタモリさんの気持ちが強かったとか」(芸能記者)

■レギュラーは『Mステ』と『ブラタモリ』の2番組に

 タモリの3月以降のレギュラーは、『ミュージックステーション』(テレビ朝日系列)と『ブラタモリ』(NHK)の2番組になった。

「『Mステ』はギャラが良く、所属事務所のために今後も続けていくそうです。生放送で緊張は強いられるし、拘束時間は長いものの、しゃべる量は、そこまで多くありませんしね」(前同)

 一方の『ブラタモリ』はロケが中心だが、地質学や地理学など、タモリの興味があることを深堀りする番組だけに、「今後は、『ブラタモリ』で、好きなことを自由にやりたいというのが本音。プライベートで旅行もしたいと、笑顔で話していましたよ」(テレビ局関係者)

『タモリ倶楽部』に多数出演したことのある歌手の土屋礼央は、タモリの印象をこう話す。

「タモリさんとは収録以外で、プライベートな旅の話など、たくさん聞くことができました。ちなみに、その旅も、わざわざ、そこまで!? と思うようなことも(笑)。プライべート『タモリ倶楽部』を存分に楽しんでいただきたいです」

 これこそが、生涯現役を貫くための極意。

「仕事はテキトー、遊びは真剣」

 そんな名言を、いくつも残し続けるタモリの元気の秘訣に迫ろう。

■散歩の流儀

 まずは、日課から。

「タモリさんは、毎朝、散歩をしているんですが、“足を少し上げて歩くように心掛けている”といっています」(芸能プロ関係者)

 そこは意外にもテキトーじゃなかった……と思いきや、そこはさすがタモリ。毎日の散歩に、こんな楽しみを見つけていた。

〈午前11時に店がやっててビールが置いてあるから、これが良くない。誘惑に負けそうになる。天ぷら4種類と生ビール680円とかね。これはいっちゃいますね〉(2月18日放送『タモリのオールナイトニッポン』より)

 つまりは、散歩中に寄り道しているというわけだ。

■食事は1日1食半

 この、楽しみながら歩くのが三日坊主にならない秘訣であり、さらには、「食べたいときに食べる」というのが、タモリ流の食事法でもあるのだ。

「食事は1日3食にこだわっていませんね。『笑っていいとも!』(フジテレビ系)に出演していたときは、昼食の時間が遅くなるので、1日2食生活でした。

 今もその名残で、夕食はつまみ程度の“1日1食半”。その代わり、朝からすき焼きを食べることもあるとか」(前出のテレビ局関係者)

 この食事の仕方について、タモリと同じ1945年生まれの医学博士、中原英臣氏がこう解説する。

「僕らの年になったら、1日3食は逆にカロリーの摂り過ぎ。僕も1日2食ですし、大賛成です」

■黒柳徹子や星野源に料理を

 また、タモリは料理が大得意。親交の深い黒柳徹子(89)を自宅に招く際には、自らフルコースをふるまうこともあるという。

「歌手の星野源が『タモリのオールナイトニッポン』にゲスト出演した際、タモリの家に行ったときの話をしていて、“タモリさんが全部、1品ずつ出してくださって……”と明かしていました。さらに“かなうならばタモリさんのアジフライを、いつか食べたい”とアピールしていましたね」(前出の芸能記者)

 このように「家に行きたい」と言う後輩たちを、分け隔てなくもてなすのがタモリ流。そのタモリ邸には、驚く設備があるという。

「タモリさんの自宅の地下には映画室が、約4000枚もあるレコードを聴く専用の部屋があるといいます。芸術に触れ、心を癒やす時間を作っているんでしょう」(女性週刊誌記者)

■タモリ式入浴法は福山雅治や妻夫木聡も実践

 癒やしの時間といえば、入浴方法も実にユニーク。

 38度のお湯に10分ゆっくりつかり、石鹸などは一切使わない。健康維持に必要な、皮膚の常在菌を洗い流さないようにするためのようだ。

 洗髪もシャンプーを使わず、お湯で流す“お湯シャン”を実践。この「タモリ式入浴法」は、福山雅治(54)や妻夫木聡(42)など、芸能界にも信奉者が多いことで知られる。

 前出の中原氏も、この入浴法を支持する。

「僕も体を洗うのは1週間に1回。食事回数と同じで、僕らの年になると、たいして垢も出ないから毎日、洗う必要はありません。ただ、家族へのマナーから、僕は必ず最後に入るようにしています」

■これまで以上に妻とともに…

 続いては睡眠。これも“寝たいときに寝る”がモットーだ。

「家でごはんを作りながら飲んでいると、夜の7時には寝てしまうそうです。森田健作が8時に寝ていたことを、みんなバカにしていたといいますが、それを上回る早さ。寝られるときは10時間寝ることもあるとか」(前出の芸能記者)

 このように、悠々自適に「頑張らない生活」を送っているタモリだが、喜寿を迎え、これからの人生について、どう考えているのだろうか。

「実は、タモリさんの奥さんは、体が強くないそうで、愛する奥さんとの時間を大切にしていきたいと考えているといいます。実際に、奥さんと一緒に散歩する姿が、近所で目撃されていますよ」(前出の芸能記者)

■不倫報道の真相

 愛妻家のイメージが強いタモリは、これまで、ほぼスキャンダルはなかった。一度だけ、2017年に脚本家との不倫を一部週刊誌に報じられたこともあったが、真相は違うという。

「タモリさんは知識欲を高めたい人。そこで、その脚本家は、深い話をする“茶飲み仲間”みたいな存在だったとか。若い人を家に招くのも、自分の知らないことを学ぶため。最近では、リモート飲み会にチャレンジしようとしたことも。そうして、脳の若さを保っているんでしょう」(前出の女性週刊誌記者)

■「反省しないこと」

 最後は、タモリの名言を紹介しよう。

 以前、森口博子から「長く芸能界に居続ける秘訣」を聞かれた際には、「反省しないこと」と断言。その心は「時間は流れていってるんだから、いちいち反省してたらやっていけないんだよ」だとか。

 他にも、ラジオ番組『タモリの週刊ダイナマイク』に出演していた頃、年始のあいさつでスタッフたちに、「ヤル気のある者は去れ」と言い放ったひと言は、今でも語り草になっている。

■これが極楽

 そんなタモリは、最近も金言を残している。

〈よく環八にある砧公園の桜を見に行くんだけど。それぞれが飲んだり、子どもたちはボールを投げて遊んだりしていて、それを見たら“これが極楽だよね”って。高校のときは思わないんだけど“普通が貴重”って感じるんだよね〉

 タモリのように肩の力を抜いて生きたいものだ。

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