エアコン28度、テレビ主電源を切るは間違い!電気代6月値上げを乗り切る「命と金を守る」節電の裏ワザ20 (2/5ページ)
室温計で測りながら、快適に過ごせる範囲で、冷やしすぎない設定温度を心がけてください」
ただし、冷房の温度を1度上げると、約10%の節電になるといわれているので、高く設定するに越したことはない。そのためには帰宅後、すぐにエアコンをつけるのは、絶対NGだという。
「エアコンは、室温を設定温度に下げるまでに最も電力を消費します。つまり、室温を下げてから使用したほうが節電になる。なので、帰宅したら、まずは換気をして、室内にこもった熱い空気を逃がしてください」(前出の丸山氏)
■除湿の方が電気代が高い場合も
見直したほうがいい節電術は他にもある。それは、「エアコンは、つけっぱなしがお得」というものだ。
「空調メーカーの『ダイキン』によると、9時〜18時の間に35分以上、18時〜23時の間に18分以上の外出をする際は、切ったほうが節電になるというデータがあります」(前同)
梅雨のジメジメした気候では、エアコンの「除湿」を使う人も多いだろう。
「除湿は冷房よりも節電になる」という説もあるが、これも間違い。
「実は、除湿より冷房のほうが湿気を多く取り除けます。除湿運転は、室温をあまり下げずに湿気を取り除くのが特徴で、冬の部屋干しなどで活躍する機能。機種によっては、冷房運転より電気代が高いので、あえて使う必要はありません」(前出の和田氏)
■室外機にも注意
さて、エアコンで部屋の空気を冷やしたら、それをキープすることも、節電には極めて重要となる。
「カーテンを閉めて、直射日光が部屋に入らないようにしてください。すると、30度設定でも快適な室温が維持できます」(丸山氏)
実は、意外だが、「エアコンの室外機」も、日差しを避けることで節電につながるのだという。
「室外機の上にひさしを作って日光が当たらないようにすると、冷房機能が向上します。ただし、木の枠などで室外機を直接囲うのは逆効果。