「時代劇の街・京都復権を目指し頑張る!」山田誠二さん(59)「女だらけの時代劇を撮った男の巻」珍談案内人・吉村智樹のこの人、どエライことになってます! (2/2ページ)

日刊大衆

殺意の衝動を抑えるため、金銭の授与なしでは人を殺あ やめぬよう、あえて殺し屋に身を沈めた。

 その悲しい宿命には、必殺の影響が色濃く反映されている。小判が重要なアイテムである点、紐を使うなど凝った殺しのテクニック、光と影が交錯する耽美的なライティング、かつて必殺シリーズ『暗闇仕留人』の主題歌『旅愁』をヒットさせた西崎みどり(現・緑)をナレーターに起用するなど、必殺へのオマージュがふんだんに盛り込まれている。

 必殺をはじめ、劇場やテレビから京都製の時代劇が消えて久しい中、待望の作品となったこの映画。しかし、令和の復活は、そう簡単ではなかったという。

「時代劇の撮影に頻繁に使われていた野原でロケをしたんですが、雑草が伸び放題、キャンプ客のゴミだらけだったんです。長く撮影に使われないうちに荒れてしまい、そのため草刈りと清掃から始めなければならず大変でした。

 改めて“時代劇が京都の景観を守っていたんだ”と痛感しました。“時代劇と言えば京都でしょ”、再び、そんな時代が訪れるよう、頑張らなければ」

『おんな殺し屋 弔お蓮』は11月23日(木・祝)から東京「池袋シネマ・ロサ」で公開。以降、順次、全国でロードショー。メイド・イン・京都の「殺し」を、ぜひ味わってみてほしい。

【画像】殺し屋の女6人の立ち回りは見もの。お色気シーンもお楽しみ!

山田誠二さん監督の時代劇『おんな殺し屋 弔お蓮』

殺し屋の女6人の立ち回りは見もの。お色気シーンもお楽しみ!

よしむら・ともき「関西ネタ」を取材しまくるフリーライター&放送作家。路上観察歴30年。オモロイ物、ヘンな物や話には目がない。著書に『VOW やねん』(宝島社)『ジワジワ来る関西』(扶桑社)など
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