江戸時代のレンタル屋はなんと「ふんどし」も貸していた!質屋では汚れたふんどしで金借りOK (2/3ページ)

Japaaan

汚れたふんどしを持って行って、代わりを借りてくるのだから、クリーニング兼レンタルといえるでしょう。

お金を払ってモノを借りるのとは逆に、モノを担保にだしてお金を借りるところは、今も変わらない質屋です。普通の男が、60文はらってふんどしを借りていた時代、汚れたふんどしを質屋に預けて、一分(千文)も借りていた男たちもいました。俗にいう雲助です。

雨で仕事にあぶれた雲助たちが博打をします。負けてもどうせ払える金のあるはずはありません。そこで彼らは質屋へいくのですが、文字通り裸一貫の商売をしている彼らに、質草になるようなものがあるわけもなく、唯一の衣装であるふんどしを差し出すのです。

力士動揺、ふんどしは雲助の大事なユニフォームです。当然、ふんどしなしで仕事をすることはできません。だからこそ、彼らが質いれしたふんどしを流すことは決してありませんでした。それがわかっていたので、質屋でも汚れたふんどしに一分という法外な値をつけたのです。

それは、単なる質のやり取りだけではなく、雲助のルールでもあったらしく、もし借りた一分で新しいふんどしを買ってしまい、質草のふんどしを取りにいかずにおこうものなら、雲助の仁義にもとるとして、仲間からもメッタ打ちにされてしまったようです。

江戸時代の質屋は、お金を貸すだけでなく、現在のレンタルと全く同じように、料金をとって衣類や器具などを貸し出すこともしていました。これを「損料貸し」といいます。

世の中が落ち着いて、花見や芝居見物などに人々が着飾っていくようになると、レンタル専門の損料屋が、登場しました。元禄の頃のことになります。

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