【日本麺紀行】京都で味わう優しい「おうどん」とは? / 京都府京都市南区の「殿田食堂」 (2/4ページ)
1963年(昭和38年)といえば、今となっては2世代も前だが1000円札の肖像画が聖徳太子から伊藤博文に変わり、連続テレビアニメ第1号となった「鉄腕アトム」の放送が開始、山手線に初めて今でも使われているウグイスカラーの電車が投入され、日本初の外資系ホテル東京ヒルトンホテルが開業するなど、今の日本では当たり前となっている状況が生まれていた時代。
そんな時代にオープンしたお店は、今も、昔も変わらず、多くの地元の人々を魅了し続けているのだ。
・しょうがと九条ネギと、たっぷりの餡でいただく、絶品のおうどん
こちらのお店の名物はたぬきうどん。
こちらのたぬきうどんだが、油揚げで出汁の味わいを堪能できるのが特徴となっている。
「油揚げ」といっても、普通の油揚げではない。京都のお揚げさんの定番といえば「京あげ」であり、少し厚めに切った専用の豆腐を使って「京あげ」を作る。そのため、中に少し豆腐が残っており、豆腐の風味を感じながら、食感も楽しむことができるのが「京あげ」だ。