花粉症対策にオリーブオイルと青魚が良い理由とは? 医師によるオリジナル健康レシピも公開 (2/4ページ)

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その脂肪酸をEPA(エイコサペンタエン酸)リッチとかDHA(ドコサヘキサエン酸)リッチにすると、 脳の細胞の機能がかなり良い状態に保たれるというデータがありますよね。

――オリーブオイルと花粉症の関係もやっぱりそうですか?多価不飽和脂肪酸(必須脂肪酸)の「オメガ6」と「オメガ3」の違いなども教えてください。

種からできるナタネ油やゴマ油などは、必須脂肪酸「オメガ6」で、要するにリノール酸系列が多いんです。 よく使われているサラダ油はナタネ油とダイズ油が配合されているためリノール酸リッチですね。そういう油ばかり使っていると、オメガ6系脂肪酸が増えるんですよね。昔は青魚をよく食べたけど、最近、魚はあまり食べないのでオメガ3系脂肪酸が少ないんですね。そうすると、オメガ3に対してオメガ6比がすごく多くなる。それにより代謝での不都合が生じ、アレルギー反応が先鋭化することになるんですね。

――花粉症対策におけるオリーブオイルの良いところは?

アレルギー反応を抑えるには、オメガ3をオメガ6に比べてより多く摂るということが大切になります。オリーブオイルはニュートラルなんですよ。オリーブオイルの油脂の脂肪酸はオメガ9系のオレイン酸がその成分の75%を占めているためオメガ3、オメガ6比には影響は少なく、青魚のオメガ3系脂肪酸の働きを活かすことができます。

――青魚が花粉症のアレルギー症状を軽減できるそうですが、その理由を教えてください。

毎日の食卓では、食材と調理油の「脂肪酸」に注目するといいです。食事における花粉症のアレルギー症状を軽減できる対策として、イワシ、サバといった背の青い魚を上手に、有効に摂ることをおすすめします。これらの魚の油には、EPA(エイコサペンタエン酸)に代表されるオメガ3系の多価不飽和脂肪酸を多く含有し、動脈硬化に基づく心筋梗塞、脳梗塞を予防する効果があることはよく知られています。

その他にも、先ほど話したように、オメガ3系の油をリノール酸に代表されるオメガ6系の油に比べてより多く摂取すると、多価不飽和脂肪酸のオメガ6に対する摂取比率がオメガ3の方が高くなり、アレルギー反応に伴う症状が軽減します。

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