散りばめられた数多の伏線回収! タイトルに隠された真の意味【君が心をくれたから#最終回】 (3/4ページ)

マイナビウーマン

神は「債務者を集めて崖っぷちのゲームをさせ、人間の極限状態を見て楽しんでいる兵藤会長」のように、人間模様を楽しんでいるのか、人間の愛と絆を試しているのか……。

■『君が心をくれたから』のタイトルに隠された意味

神の悪趣味さはさておき、本来あの事故で亡くなるはずだった太陽。雨のおかげで少し長く生きる猶予時間をもらったのだ、と、太陽は心を返すことを躊躇なく即決します。二人が思い合っていると、奇跡は不幸ではなく、「少し長く生きる時間」としてポジティブに成立するのです。

そして、この猶予時間のおかげで、本来かなわないはずだった太陽の「花火師になる」といいう夢もかないました。

となると、『君が心をくれたから』のタイトルがここにきてエモさ爆発。

高校時代に「太陽が心をくれたから」雨が自己肯定感を取り戻し、生きる意味を見つけました。社会人になってから再会し、「雨が心をくれたから」亡くなるはずだった太陽は生きる時間の猶予をもらって夢をかなえることができました。最後は「太陽が雨に心をくれた」から、雨は強くなり、夢をかなえるために生きていける。「君」がどんどん入れ変わっていくストーリーだったのです。

■太陽の夢が全てかなった瞬間

日下と取引を交わし、午前0時に亡くなった太陽は、雨へたくさんのメッセージを残していました。

太陽からの手紙に従い、雨はアレクサ的な機械に思い出の魔法の呪文を唱えると、そこから流れてくるのは太陽からのボイスメッセージ。

本当は聴覚がなくなるはずだったあの日、太陽が伝えようとしていた愛のある言葉がたくさん詰まっていました。出会えた喜び、パティシエの夢をかなえてほしいこと。夢がかなったら雨を降らすから、あの赤い傘をさしてほしい、という新たな約束。ふと雨の腕を見るとあの日太陽にあげたはずの赤いミサンガがついていました。

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