他人の個人情報を盗んで35年間なりすました男。被害者は冤罪で逮捕され精神病院送りに (3/5ページ)

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photo by iStock・本物は自分だと主張し、精神病院に送られる
 本物のウッズ氏は、ID窃盗となりすましの罪で逮捕、起訴されたが、自分は正真正銘本物のウィリアム・ドナルド・ウッズだと主張して頑として譲らなかった。

 そのため、2020年に裁判を受ける精神的能力がないと判断され、カリフォルニア州の精神病院に送られてしまった。

 病院でウッズ氏は向精神薬を投与され、その他の精神疾患治療を受けさせられるはめになった。

 2021年、2年あまり精神病院生活を送った後、本物のウッズ氏はID窃盗の罪状については争わないことを認めた。

 つまり、彼は有罪判決は受け入れたが、有罪は認めなかったということだ。

 精神病院での入院期間を加算された上で懲役2年の判決を言い渡され、その後釈放された。数百ドルの罰金と、ウィリアム・ウッズという名前を使わないことも求められた。

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photo by iStock・事件が発覚したきっかけ
 ウッズ氏は誰かが自分のIDを盗んで利用していると確信していたので、どうしても裁判所命令に従うことはできなかった。

 そこで彼は、キーランズが住んでいたハートランド警察を含む複数の法執行機関と接触し始めた。

 嘆願書がアイオワ大学警察のイアン・マロリー刑事のところに届くと、捜査が開始された。

 マロリー刑事は、ウッズ氏とキーランズから同じ出生証明書を入手し、ふたりのDNAをウッズ氏の実父のDNAと比較し、どちらが本物かを突き止めることができた。
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