世の中、婚活ブームである。最近でも『東京スポーツ』で、フリーの中島彩アナ（27）が3か月という期間内に100人の男性と出会うという公開婚活企画が行われ、目標としていた今年4月25日、意中の男性に逆プロポーズ。見事、大成功を収めたことはまだ記憶に新しいところだ。

　女子アナをはじめ容姿にも知性にも恵まれたハイスペックな女性たちは、出会いも多く、本人がその気になればすぐにでも結婚できると思われがちだ。ところが意外にもそうでもないという。

「若い頃、周囲の男性からチヤホヤされてきたせいか、あまりに態度が高飛車で、凄まじい勘違いぶりを発揮する女性が多い。40歳を超えてからの婚活で、こういう女性は苦戦していますよ」（都内の女性結婚相談業者）

　そんなハイスペ女性たちの高飛車＆勘違いに、さらに輪をかけた「強欲ぶり」が加わる女たちがいる。ほとんどアラフィフといっても差し支えない年齢で、かつ容姿にちょっと難あり、元ヤンキー、アニメヲタなどなど、婚活市場における“ロースペックな女”たちだ。

　むかっ腹が立つハイスペ女たちに比べ、ロースペ女たちの業突く張りさは聞けば聞くほど怒りを通り越し、笑いさえこみ上げてくるほどだ。今回、婚活市場におけるハイスペ、ロースペの勘違い女性たちに話を聞くことができた。

ハイスペックな勘違い、高飛車女たちの言い分

●佐田潤子さん（仮名・43歳）。青山学院大学卒。元テレビ局勤務。現在はフリーアナ。婚歴なし。学生時代はミスコン荒らしとして鳴らす。以来、ずっとちやほやされていたためか勘違いして歳を重ねたなという感じ。身長161cm。体重は49kg

●中川みなみさん（仮名・45歳）。武庫川女子大卒。元外資系CA。現在、講師業。離婚歴2回。学生時代からイベントコンパニオンなどのバイトを経験。これまで彼氏がいなかった試しはない。だが元夫・前夫の年収より低い男性との結婚が考えられないことから婚活では苦戦を強いられている。身長157cm。体重47kg

　2人とも結婚相談所に登録。現在、婚活真っ只中だが大苦戦中。ともに体型維持のための運動、ダイエットに余念がないと話す。

──まずはお2人が求めるお相手男性の理想像をお聞かせ頂けますか？

佐田　わたしのキャリアなら年収が高ければいいってもんでもないし。ま、結果を出してる人かな……。野球選手なら、そうだなちょっと名前聞けば誰でも知ってるみたいな。そのクラスでなければ結婚なんて無理！！

中川　大手広告代理店勤務だった元夫（1人目）の年収は1200万円でした。昨年、別れた前夫（2人目）は外資系金融勤務で1400万円でした。だからこれより低い男性との結婚は、ちょっと無理ですよ～。相手の年収下げてまで再婚する意味ありませんもの（笑）。

──失礼ですが、お2人の年齢的にもちょっと条件的に厳しくないですか？

佐田　年収低くても実家に資産があればいいかな。会社持ってるとか、マンション何棟も持ってるとか。わたしなら別に厳しい条件とは思わないわよ。

中川　相談所にまさにそれを指摘されて改心しました（笑）。せめて年収1000万円なら、まあ、会ってみてもいいかなって思ってます！。

業突く張りなロースペック女たちの言い分

●井川芳江さん（仮名・47歳）。群馬県在住、商業高校卒後、アルバイトを転々と。アニメ、コスプレに嵌る。50歳を目前にした今でもアニメヲタをやめられない。三桁はありそうな体重。パッと見は強くないお相撲さん風。預金は100万円ほど

●金田恭子さん（仮名・45歳）。兵庫県在住、高卒。元ヤンキー。若い頃は運送店で引越し手伝いのバイトなど。身長は156cm、体重は47kgというのが本人の談。元タレントの島田紳助さん似のルックス。預金はないけれど借金は100万円を下らない

──お2人が結婚相談所に出したお相手男性の条件をお教え下さい。

井川　年収、最低でも手取りで1500万円は欲しいよ。両親が他界していない。親類づきあいなし！　ほかにも資産アリ！！　それだけだよ。

金田　野球選手とか、Jリーガーとか。年収にはこだわらないけど、ブサメンは嫌や（笑）！　ステータスでは妥協したくないねん！！　これまで苦労してるねんから。

──相談所でそういう男性、紹介してもらえますか？

井川　そのために高いおカネ払うんだよ（註：入会金3万円、月会費1万円、結婚が決まれば成婚料40万円）！　見つけてもらわないと困るよ。

金田　そういう男を探すんが相談所の仕事やんか（笑）。イケメンで5000万円くらいの貯金と家、車付き。年収は手取りで1000万あればええかな。

──本当にそうした条件の男性とご結婚できると？

井川　年下ならいけるかな……って思ってる。年上はなかなかいないね。

金田　ブサメンやなかったら、手取りで年収800万円なら妥協してもええ。でも貯金は5000万円と家、車はないと話にならへんわ（笑）

ハイスペ男性語る「結婚したければまず自分を磨け！」

　数多くの女性たちとの出会いをこなしてきたという国内準大手証券勤務男性はこれら彼女たちの声を聞き、こんな感想を漏らす。

「性格の良い子はね、その人の属性関係なく誰からも好かれるんだよ。ハイスペな女性ほど気遣いもできるしね。ところがロースペの女性ほど、男を馬鹿にした態度を取ったり、社交辞令としてデートに誘っても高飛車な態度で断ったりとかね。結婚という永久就職を考えるならもっと自分磨きをしろと言いたいね」

　勘違い、高飛車な態度は改めて、堅実に謙虚な姿勢でいることが多くの女性には求められる。それが幸せへの近道だろう。

（取材・文／大越冴子）