不眠も改善する!22時以降は食事をしない方がいい科学的な理由 (2/2ページ)
- タグ:
-
食事
また、国立衛生研究所の研究によると、特にアフリカ系アメリカ人の男性において、短時間睡眠は体重増加と肥満の危険因子となるとのこと。
深夜に摂取するカロリーを減らせば、深夜の間に消費されるべきカロリーの数を減らすことができ、結果的に体重増加を防止する助けにもなるのです。
米国では大人の69パーセントが肥満であるという報告もあります。肥満は病気につながり、具体的には冠状動脈性心臓病、高血圧、脳卒中、タイプ2糖尿病、ガン、睡眠時無呼吸症候群や他の健康問題に影響していくのです。
■短時間睡眠は代謝を下げてしまうことは実証済み
実験で、21歳から50歳までの36人の健康な大人に、2日間は通常どおり眠ってもらいました。次に、2グループに分けました。
(1)25人:5日間、4時間だけ眠ってもらい、次の日は12時間の回復睡眠を取ってもらうグループ
(2)11人:6日間、毎晩ベッドで10時間寝てもらうグループ
その後、代謝率、リラックスした状態、1時間あたり使われる酸素への二酸化炭素の量の比率、使われるエネルギー量の基準などを、測定しました。
睡眠時間を変化させた25人は、代謝率は5日目の夜の後減少して、回復睡眠の後ベースライン・レベルに戻りました。代謝率の変化は、毎晩10時間睡眠をとった11人では観察されませんでした。
数々の実験や研究から、不眠と健康の関係や、睡眠不足とダイエットの関係が判明したわけです。健康志向の人が多い日本人ですが、まずは睡眠の質を改善する取り組みをするべきではないでしょうか。
(文/和洲太郎)
【参考】
※Eating less during late night hours may stave off some effects of sleep deprivation-Medical Xpress