【海外では死亡者も】自転車のタイヤ用SIVAGUSが危険ドラッグとして流行の兆し

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【海外では死亡者も】自転車のタイヤ用SIVAGUSが危険ドラッグとして流行の兆し
【海外では死亡者も】自転車のタイヤ用SIVAGUSが危険ドラッグとして流行の兆し

 危険ドラッグの最後の店舗と言われた歌舞伎町にある店が先日摘発され、購入者はインターネットで買う以外方法はなくなった。ここまで徹底的に取締った当局には敬意を表したいが、また新たな危険ドラッグが欧州から入って来ているのはあまり知られていない。

 イギリスで「ヒッピードラッグ」と呼ばれて爆発的に広まり、日本では「SIVAGUS(シバガス)」と言う名前で売られるようになっている。その中身は、笑気ガス(亜酸化窒素)であり、歯医者などで使用される麻酔薬である。現在のところは取り締まる法律がなく、危険ドラッグの取締りが厳しくなった今年の春先に新たに登場した。この薬物ガスを風船に入れて何度も吸引を繰り返すというのがオーソドックスなスタイルとのこと。かつて流行った「シンナー遊び」の要領だという。

 このシバガスがなぜ流行っているのかというと、そのスタイリッシュな容器も無縁ではない。お洒落な風船とお洒落なパッケージで手軽さを演出し、危険ドラッグのイメージを一新する。吸引すると一瞬にして強烈な多幸感を感じるそうだが、持続性はなく、すぐに収束してしまうという。そのため一度に何本も吸うものも多く、アルコールや薬物などとの併用、不純物の混入などにより死者も出ているという。

 いわゆる「アッパー系」のドラッグと考えられるが、危険性はかなり高いとみるべきだ。インターネット上では「自転車の空気注入剤」「自転車の携帯ポンプの純窒素カートリッジガス」として売られているが、もうすでに繁華街ではシバガスの空き瓶を見かけることもある。雑貨店などに並べられていることも多い。

 ネット通販業者の宣伝文句にはこの様な記述があった。

 なぜまとめ買いを推奨しているのかというと、すでに界隈では品薄状態が続いていることと、シバガスのトリップ時間が短いために、一度に何回も続けて使用してしまうからだ。このように悪質で誤った使用方法が続くと、本来必要な医療関係にも影響が出る可能性もある。歯医者などで使う笑気ガスの入手が困難になってしまうからだ。本記事は読者に危険を促すためのものであり、興味心を煽るものでない事を強くお断りしておく。

Written by 西郷正興

Photo by gatopalomas

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