「江戸城の場合には、格式から言えば、上から上臈（じょうろう）、御年寄（おとしより）、御中臈‥‥ときて、一番下が御半下と呼ばれる水くみ女中。ここまでが正式な女中で、それ以外に御年寄たちが自分で雇って身の周りの世話をさせていた、部屋方と呼ばれた『女中の女中』という身分の娘たちがたくさんいたのです。それが江戸の町娘や近在の豪農の娘たちだったわけです。時代によって変動がありますが、正式な女中が千人近く、...
人気キーワード一覧
