愛娘を喪った悲しみ…カタブツ平安貴族・藤原実資が「かぐや姫」と呼んで愛した藤原千古。その名の理由は?
古今東西、我が子を溺愛する親は絶えないもので、あふれんばかりの愛情が呼び名に表れることも少なくありません。 今回はそんな一人、平安時代に生きた藤原千古(ふじわらの ちふる)を紹介。父親の藤原実資(さねすけ)は彼女を「かぐや姫」と呼んだと言います。 ……生まれたまへりける女君、かくや姫とぞ申しける…… ※『大鏡』より かぐや姫。月岡芳年「月百姿」より 輝ける夜の姫君……『竹取物語』のヒロインとして有名な彼...