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『アブサン』という酒がある。
薬草系のリキュールで、ニガヨモギを中心とした素材から作られる。アルコール度は40%から70%前後と非常に高いものが多く、中には90%近いものもあるようだ。
この『アブサン』は、かつては中毒者を出すほど愛好家が多く、特に芸術家達に愛された。愛しすぎて身を持ち崩す者も出た。詩人のヴェルレーヌや画家のゴッホたちがそうだ。
魅惑的な酒だが、一時は米国や欧州の一部の国々で禁止されるなど紆余曲折があり、現在は日本では造られていない。
そして“幻のリキュール”などとも呼ばれるようになったらしい。
しかし、この『アブサン』を、国産原料で蘇らせようというプロジェクトが立ち上がった。
■ 幻のリキュールを国産で作る
『アブサン』はアルコール度数が高いこともあり、そのままストレートで飲まれることは少なく、ミネラルウォーターで薄めるかカクテルの材料とされることが多い。
飲み方は様々だが、良く知られたしきたりがある。
グラスに『アブサン』を注ぎ、そのグラスの上に『アブサン』用のスプーン(穴が空いたバターナイフの様なデザインが多い)を横たえ、その上に角砂糖を乗せるのだ。
この角砂糖には既に『アブサン』が染みこませてある場合が多いが、それに火を付ける。そのまま燃え尽きるのを待つこともあるが、ミネラルウォーターを注いで消すこともある。
いずれにせよ、最後はスプーンで混ぜて飲むのだ。
この魅惑的な“幻のリキュール”を、国産品として蘇らせようというプロジェクトを立ち上げたのは、京都のリキュールベンチャーであるフルーツリキュールフリークス社だ。