「イグノーベル賞」をご存知ですか? 世界でもっとも風変わりな研究に与えられる賞、いってみれば“パロディ版のノーベル賞”です。
この賞はサイエンス・ユーモア雑誌“風変わりな研究の年報(Annals of Improbable Research(AIR))”によって、「まず人を笑わせてから、考えさせる」ことができた“名誉ある功績”に対して、1991年以降、毎年授与されています。
今回は、今年で25周年を迎えたこのイグノーベル賞のなかで、きわめて風変わりな科学的研究10選を紹介します。
■1:30年以内に888人の子どもをつくることは可能か?
今年のイグノーベル数学賞は、エリザベート・オバーザウハー氏とカール・グラマー氏(オーストリア、ウィーン大学)が受賞しました。
内容は、モロッコの残虐王と呼ばれたムーレイ・イスマイールが1697年から1727年までの30年間に888人の子どもをつくったと伝えられていることを、数学的に検証したものです。
■2:違法駐車の解決する
2011年の平和賞を取ったのは、リトアニアのヴィルニュス市長アルトゥーラス・ズオカス氏でした。違法駐車している高級車を装甲車で踏みつぶすことで、簡単に問題を解決できることを示したことに対して授与されました。
■3:決断の前にトイレに行くことについて
2011年の医学賞を取ったのは、オランダ、イギリス、アメリカ、オーストラリア、ベルギーの研究者グループです。研究内容は、トイレに行きたくてたまらないときに下した決断が、よかったり悪かったりするのはどうしてなのかを分析しました。
■4:テキーラからダイヤモンドをつくる
2009年のイグノーベル化学賞は、メキシコ国立自治大学のミゲル・アパティガ氏、ビクター・M・カスタ氏が受賞しましたが、液体、それもテキーラからダイヤモンドをつくるという研究でした。