料理に必ず入れる「調味料」。味を整えたり隠し味にしたり、種類も使い方もさまざまです。
しかし、気をつけたいのがその塩分。
厚生労働省が定める、日本人の1日のナトリウム(食塩相当量)の目標値は男性8.0g、女性7.0g。そのなかに加工食品など食材の塩分のほか、調味料の塩分も収めなくてはいけません。
ところがこの調味料、けっこうな塩分を含んでいるのです。
今回は、管理栄養士の望月理恵子さんに定番調味料の中から「塩分が高い調味料トップ10」を伺いました。それぞれ大さじ1杯の塩分量で比較。要注意な調味料をチェックしてみましょう。
■10位:ポン酢(塩分1.5g)
CMのおいしそうな料理風景のイメージも手伝って、ついドバドバッとかけてしまうポン酢。柑橘果汁の酸味が強いものの、しょうゆや鰹節などの出汁もしっかり使われています。
1回の使用量が多くなりがちなので、なるべく「かける」のではなく「つける」を意識して、使いすぎに注意したい調味料です。
■10位:コチュジャン(塩分1.5g)
ビビンバに欠かせない、韓国の代表的な調味料。唐辛子の辛みともち米麹の甘みに糖類をプラスしたもので、同じく唐辛子を使った発酵調味料である豆板醤よりも塩分は少なめ。
ただ、糖分を含むためカロリーはこちらの方が多めです。あくまで少量を心がけて。
■8位:赤みそ(塩分2.2g)
白みそにくらべて熟成期間が長くコクもある赤みそ。保存がきくように、塩がたっぷり含まれています。
みそ汁1杯には約大さじ1のみそが入っていますので、赤だしのみそ汁1杯で2g以上の塩分を摂っていることに。ちなみに、白みそを使えば約1.2~1.5gに抑えられます。
■7位:豆板醤(塩分2.4g)
原料はソラマメ、塩、麹、唐辛子など。回鍋肉や麻婆豆腐といった四川料理に使われるだけあって唐辛子の辛みが強いですが、じつは塩もたっぷり使われていて、日本の赤みそより多めです。