高血圧というと、中高年に多いイメージがありますが、最近では「若年性高血圧症」が増えていると耳にしました。筆者も大学の健康診断で血圧が高いと言われたことがあり、気になる情報でもあります。
「大学入学時は標準血圧なのに、2~3年目の春の健康診断で高血圧だと指摘される学生が目立ちます」と話すのは、臨床内科専門医で正木クリニック(大阪市生野区)の正木初美院長。その理由や、若い世代への高血圧の改善・予防法を聞きました。
■自由な生活のツケ!? 不規則生活から高血圧に
そもそも高血圧とは、どのような状態を指すのでしょうか。正木医師はこう説明します。
「血圧とは、心臓から送り出された血液が血管壁を押す圧力のことですが、これが高い状態が高血圧です。日本高血圧学会のガイドラインでは、診察室で測定した血圧が、上(収縮期血圧)が140mmHg 以上、下(拡張期血圧)が90mmHg以上であれば高血圧としています」
大学2~3年目に高血圧が増えるとのことですが、どのような理由が考えられるのでしょうか。
「大学1年生のときは受験の緊張から解放されて一気に気が緩む時期です。初めての一人暮らしを経験する人も多く、毎日のようにファストフードを食べ、自宅で夜遅くまでインターネットやDVD三昧と、生活習慣が急激に悪化することから血圧が変動しやすいと考えられます。
高校生までは高血圧に気付いていなかったけれど、健康診断を受けて初めて分かったと言う人もいます。特に、遺伝的要因がある人は注意が必要です」(正木医師)
続いて正木医師は、若年性高血圧について次のように説明します。
「高血圧は、原因に内臓の病気がある『二次性高血圧』と、特定できる原因がない『本態(ほんたい)性高血圧』の2種類にわけられます。
一般に高血圧と言うと後者の本態性高血圧を指し、遺伝的要素のほか、生活習慣や加齢などの要因が複合的に関係しています。