元ジャニーズ・平本淳也が見た"SMAP解散騒動"の決着点とは?

元ジャニーズ・平本淳也が見た"SMAP解散騒動"の決着点とは?

「SMAPを連れて辞めろ!」と言い放ったのは企業のトップであるメリーさんだった。言われた部下の飯島さんにしてみれば「はい、ではそのように」と命令に忠義を尽くしたかのごとく行動を取ったところ、「おまえ、なにやってんだ! 勝手なことばかりしやがって!!」と、素直にいう事を訊いて怒られているみたいな......。なんとなく良くある話にも聞こえてくる上司と部下のようだ。

 飯島さんは去年の1月に起きた事件から数カ月を経て「辞める準備」をしていた。辞めるとは言っても「SMAPを連れて辞める」のだから事は簡単ではなく、相当の時間と労力を割いて準備していたはずだ。そしてようやくまとまりつつあった"独立"が一瞬にして吹き飛ばされてしまったわけだ。

■好きならとことん...の半面、去る者は追わずの精神

 しつこいようだが「SMAPを連れて辞めろ!」と迫っていたのはメリーさんで、それに従おうとした飯島さんは素直な女性でしかない。また、メリーさんによる「SMAP不要論」に対するメンバーたちも「いらないなら出ていこう」「辞めろと言うのなら辞めますよ」という反感もあっただろう。

 こんな流れからSMAP側もジャニーズ側も"独立"に向かっていたが、道義としてケジメを必要する木村拓哉のもっともらしい意見が出たようだ。飯島さんやメディアを通じて知った事実を、メリーさんやジャニー喜多川さんへ直接確認するべきだというものだ。本人に確認なくして勝手には行動できないし、このまま突っ走ってしまうのもどうかということで、SMAPは会社側と話し合いの場を持ったと聞いている。そこで聞かされた「飯島さんは解雇」という冷酷な処遇にメンバーらはひどく落胆し、現在のような状況と繋がっていく。

 ただし、SMAPメンバーらの処遇は決まっていなかった。「飯島さんが辞めるなら僕らも辞めます」という子供じみた要望など受け入れられるわけがない。しかし、SMAP離脱希望の4人が「もう決めました」と通達したことで両者の感情的なしこりで生まれ、「それなら勝手にしろ!」というなってしまった。当人たちの思いは何より「もうジャニーズ(メリーさんの下)では無理」といった判断だった。

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