元ジャニーズ・平本淳也が見た"SMAP解散騒動"の決着点とは? (2/3ページ)

東京ブレイキングニュース

 ジャニーズ事務所内外には、SMAPに関する契約書類だけでも膨大とあり、それがグループ全体と個人に分けられ、締結先は一般企業から官公庁まで複雑にまたがっている。そのあたりの事情は飯島さんという裏方スタッフが会社を辞めるのとは全く異なるわけで、それを理解しない4人への怒りは相当なものだったろう。

 僕が知っているジャニーさん&メリーさんは昔から愛憎深く、「好きならとことん」という性格的な特徴があった。ジャニーズジュニアでも気に入られればどこまでも大事にされる。特別待遇、えこひいき、見ていて羨ましくなるほどの愛情を受けることができた。しかし、その一方で「去る者は追わず」の典型的な人物だった。自分に背中を見せる相手にはいっさい興味がないのだ。それまでどんなにレッスン場で気に入られようとも、周囲から「オキニ(お気に入り)」だと言われているジャニーズジュニアだろうと、一度でも反旗を翻したら最後、"嫌いになったら記憶から消去"とばかりに完全にその存在は無かったものとして扱われる。このジャニーズの「去る者は追わず」の精神は、相手がSMAPだとしても例外ではなかったことが今回証明されてしまった格好だ。

■SMAPを追い詰めたのも最後に救うのもジャニーズだけ

 SMAPメンバーの4人は一度、辞めるという意思を見せてしまったのだから、ジャニーズ事務所(メリーさん)とし ては"無条件で平和的なサヨナラ"は絶対にあり得ない。「飯島さんとの同調・同行」においては阻止する。つまり「飯島さんが独立してSMAPを主とした事業を起こす」ことを容認するわけがない。

 芸能界のトップ企業で人気アイドル担当を30年以上務めた元取締役の力は決して小さなものではない。ジャニーズとしてはこの力を封じておきたいのはもちろん、会社や個人においても面倒な存在でしかない。であれば「芸能界からの引退」を条件に退社を認め、飯島さんには相応の「納得材料と条件」も用意するだろう。これがSMAPにとって最悪の状況である。

「飯島さんと一緒にやっていく」はずが、その当人がいなくなってしまうのだ。かといって啖呵を切った姿勢でジャニーズに背を向けた4人にジャニーさん&メリーさんが「よしよし」と応じることは考えにくい。

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