肝臓がんは慢性肝炎や肝硬変を経て発症することが多く、手術しても再発率が高いとされている。こういう形でデータとして出るのははじめてで、今診断された人が10年後にそうだということではないので、今後の医療の進歩でさらに良くなる可能性もある。
昔は結核や脳卒中が死因として最多だったが、現在はがんがダントツの一位だ。5年間と10年間の生存率を比較しわかることは、大腸がんや胃がんは5年後生存率が下がることはない、しかし乳がんや肝臓がんは一定の数値生存率が下がっていく。前立腺がんは移転前の早期発見が重要。これまではこの調査をしようにも個人の力に限界があったり、データ収集が困難であったりして実現できていなかったのだ。今回は16施設が連携して3万5,000人を追跡調査して得られた数字だという。しかし10年前の医療のデータであるため、鵜呑みは厳禁。
がん治療が成功したかどうかは、予後と呼ばれる状態で表現される。基本的に治療を開始してから5年後に生存している患者の比率である5年生存率で判断される。がんは進行するごとに5年生存率が低下していくが、生存率の値はがんの種類によって異なる。
現代は国民の2人に1人はがんにかかる時代で、男性では3人に1人、女性では4人に1人ががんで亡くなっている。その一方で、がん患者の治療成績も向上しており、がんは不治の病からつきあう病へ、そして治る病へとなりつつある。
がん相対生存率は、これまで診断から5年後のものが発表されてきたが、国内で患者の大規模なデータを元に10年後の相対生存率が公表されたのは初めて。