池川明先生は、「赤ちゃんには胎内にいた頃の記憶がある」ということを前提にお産の現場で活躍されている産科医・医学博士です。
著書『人は生まれ変われる。前世と胎内記憶から学ぶ生きる意味』は、全国のお母さんたちに広く支持され、ドキュメンタリー映画『かみさまとのやくそく』にもなり、現在も上映中。
実際の成果としては、胎児との関係を大切にするお産をこころがけるようになってから、その後1年ほどで、救急搬送がグンと減ったといいます。
池川さんの行った調査によると、胎内記憶を語ったことのある子どもは、全体の33%。つまり、3人にひとりということ。
知れば知るほど不思議な世界です。そこで池川先生にお会いして、いろいろとお話を伺ってきました。
■口止めされている「胎内記憶」
池川先生は、胎内記憶をお産に活用させた、いわば第一人者です。
まず「科学が主流とされる医学界において、相当勇気のいることだったのでは、と思うのですが……」とお聞きすると、「勇気はいりません。興味だけ。だって楽しいもの。子どもが“おなかのなかで泳いでいた”とか“おかあさんに会いたかった”とかいうんですよ。ワクワクしますよ」とのお返事が。
胎内の赤ちゃんに話しかけることが大切、なんてことは、決して昨日、今日にいわれはじめたことではありません。
しかし、胎児のときに外の音をちゃんと聞いていて、実際に見てきたようにあとから話す子もいる、という「胎内記憶」のエピソードには、拒絶反応を示す人もまだいるでしょう。
たしかに、10年前まではかなり向かい風だったそうです。それがここにきて、あまり批判する人はいなくなってきたといいます。
その理由をおたずねしたところ、「彼らの子どもが胎内記憶をしゃべりだしたんじゃないですかね」というユニークな回答が返ってきました。
「子どもが3人いたら、ひとりは絶対しゃべりますからね」
それにしても、胎内記憶の話は聞いていて、本当におもしろかったです。