もし、パソコン操作をするとき間違ったキーを押すたびにビリッと電流が流れたらどうでしょう?毎回こんな罰を受けたらキーボードを叩きたくはなくなりパソコンは上達しないでしょう。これと同じで、子どもが言うことを聞かないときに罰を与えるのはどうなのでしょうか。
そこで、今日は『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子がお話します。
■飴と鞭の「飴」は何をあげてる?
“飴と鞭(アメとムチ)という言葉があります。相手に意欲を持たせたり、行動をコントロールするとき望ましいことをしたらアメ(報酬)を与え、望ましくないことをしたらムチ(罰)を与えることです。
サッカーの練習に行くのを嫌がっている子どもがいました。親はなんとか行かせたいと思い「帰りにコンビニで好きなお菓子買ってあげるから行きなさい」と毎回、甘い物で釣っていました。でも、これではお菓子がないとやらない習慣が付いてしまいます。
他にも「100点とったらゲーム買ってあげるから頑張りなさい!」「駆けっこで優勝したらディズニーランドに連れて行ってあげる」なども同じですね。報酬がないと行動しなくなります。
頑張っている子に褒め言葉をかける、拍手する、抱き締めるなども褒美には変わりがありません。けれども、これらは“物”で釣っていないので最初は“褒められるため”に行動しますが、次第にこれがなくてもサッカーや勉強自体が好きになっていきます。
けれども褒美がビック過ぎる、例えばゲームだったりするといつまでも“餌ほしさに行動をする”ことから脱却できなくなります。
■間違った「鞭」による悪影響
同じくサッカーの練習を嫌がっている子どもに対して「サッカーに行かないんだったら夕飯抜きよ」とか押し入れに閉じ込めたりすると、恐怖を逃れるために練習するかもしれません。
これで「厳しくしつけて罰を与えた方が子どもが反省する」と思っているのは親の錯覚です。子どもは「サッカーをさぼるのはよくないことだから、これからは改めよう」とはなりません。