あふれんばかりの人でごった返す新宿駅ですが、実は364万人というギネス世界一の乗降客数を誇っています。駅の構造も複雑なので、迷子になったことがある人も多いのではないでしょうか?
そこで、一級建築士の田村圭介さんとゲームクリエイターでゲームアプリ「新宿ダンジョン」を制作した上原大介さんの共著『新宿駅はなぜ1日364万人をさばけるのか』(SBクリエイティブ)をご紹介したいと思います。
この本では、新宿駅がどれだけ複雑な迷宮(ダンジョン)なのか、ゲームアプリ「新宿ダンジョン」の開発過程を振り返りながら解説されています。
今回はそのなかから、著者の田村さんが「新宿駅を東西に自由に行き来できれば、新宿ツウになれる」と太鼓判を押す、“知っておきたい抜け道7つ”をご紹介していきたいと思います。
■1:ゆっくり渡りたい、大ガード(靖国通り)
地上の新宿通りの北にある、靖国通りが線路をくぐる場所が大ガード。歌舞伎町からはとても使いやすい道です。
大ガードをくぐるときに轟く電車の音は、都会ならではの体験だともいえます。夏に花火大会が開催される隅田川の両国橋から、靖国神社の横を通り新宿まで続く靖国通りは、この大ガードをくぐった先から青梅街道となるそうです。
■2:いにしえのトンネル、角筈(つのはず)ガード
地上で東西を抜けるなら、いちばん便利なのが角筈ガード。
新宿通りとルミネエストの間の広場に立ち、ルミネエストに向かって右側を見たとき、かつては大きな映画のポスターが並んでいたそう。その下の、手を上げれば天井に届くくらいの高さで横幅も狭いトンネルが角筈ガードです。
角筈ガードは1927年から東西に人々を渡していて、大都会・新宿らしからぬ、コンパクトで懐かしい雰囲気の地下道。
東側から西側へ抜けると、そこには戦後の闇市の雰囲気を現在も残す、小さな店が並んでいます。奥の「思い出横町」と「飲んべい横町」は、戦後から現在まで奇跡のように残ってきました。