初めての出産は何かと不安の多いもの。無事に生まれて来てくれて嬉しく思う反面、今後この子に何かあったらどうしようと、なかなか落ち着きません。
特に、急に赤ちゃんのお肌の色が黄色くなってきてしまったというような場合、どこか悪いのではないかと不安に感じてしまう方もいらっしゃいます。
大半の場合は『新生児黄疸』ですので心配いりません。一方、『高ビリルビン血症』などの疾患が隠れている場合もございます。
そこで今回は、“生理的な変化である『新生児黄疸』と、症状が似た気づきにくい疾患”についてお話して行きたいと思います。
■「新生児黄疸」は赤ちゃんの生理的な変化
生まれたばかりの可愛いわが子。1日1日の変化に目を奪われます。しかし、生後間もなく変わってきた赤ちゃんの皮膚の色。なんだか黄色みを帯びてきました……。
でもご安心を。『新生児黄疸』はあくまでも生理的な変化です。そもそも『新生児黄疸』となってしまう理由について考えてみましょう。
黄疸の原因となるものの大元は“赤血球”です。赤血球はなぜ赤いか? これは赤血球の中に含まれている“ヘモグロビン”の色なのです。
少々専門的なお話になってしまいますが、ヘモグロビンは、ヘムと言う鉄分を含む色素とグロビンと言うタンパク質から作られています。よく血は鉄の味がすると言いますが、これはヘモグロビンがそのように感じさせているのです。
さて、このヘモグロビンのうちのヘムですが、更にこれは“鉄”と“ビリルビン”という物質に分けられます。
赤血球にも寿命があり、寿命を迎えると、主に脾臓で破壊されて最終的に鉄やビリルビンまで分解されるのです。
胎生期には、このビリルビンは母体を通じて排泄していましたが、出生と同時に赤ちゃんの肝臓でグルクロン酸抱合と言う生理的な作用によって“直接ビリルビン”と言うものに変換して、便などに排泄するようになります。
出生してからこのような現象が起こるため、まだ外界と接して間もない赤ちゃんは、肝臓の機能が上手く働いておらず、ビリルビンの処理がしきれません。