1週間超えたら要注意!医学博士が語る、赤ちゃんの生理的変化「新生児黄疸」の特徴 (3/3ページ)
さて、間接ビリルビンにお話を戻しますが、結論から言うと黄疸が出続けるということは、血液中に間接ビリルビンが残り続けるということになりますので、あまり良いことではありません。
間接ビリルビンは脂溶性であり、さらに神経毒性もあります。逆に直接ビリルビンは、水溶性で神経毒性もありません。
間接ビリルビンが異常に多く産生されたり、直接ビリルビンになる量が減少して、神経系に障害を受けてしまうようなものを『高ビリルビン血症』と言います。
高ビリルビン血症が起こるものの疾患には『新生児肝炎』、『先天性胆道閉鎖症』、『先天性胆道拡張症』などがありますが、このような疾患が認められた場合、外科的な手術が必要になってしまうこともあります。
いかがでしたか?
『新生児黄疸』自体は生理的なものであるために、そこまで心配することはありません。おおよそ1週間を超えると徐々に消えてきます。
しかし、1週間を超えても全然変化がない、余計に黄疸が出てきてしまったという場合には、上述したような疾患の可能性も否定できませんので、産婦人科医に相談してみるようにしてみましょう。
【参考・画像】
※ 標準理学療法学・作業療法学 専門基礎分野 小児科学 第4版 / 冨田 豊 / 医学書…
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【著者略歴】
※ 川上 智史・・・北里大学大学院医療系研究科医学専攻博士課程修了、医学博士。予防医学を専門とし、医学的に美と健康に主眼を置き研究を続ける。各種教育機関や講演会において予防の重要性を啓発している。