空転と停滞――。そんな表現がピッタリなのが現在、会期中の国会だろう。全国紙記者が、こう話す。「TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)の審議や、金銭授受問題で大臣を辞任した甘利明氏の国会招致などを巡り、与野党が激しく対立。混乱状況は、会期終了の6月1日まで続きそうです」
空気が淀む一方で、火花飛ぶ“激戦地帯”もある。それが、自民党の稲田朋美政調会長(57)と、民進党の山尾志桜里(やまおしおり)政調会長(41)の“女の戦い”だ。「もともと山尾氏は、さして知名度のある政治家ではありませんでしたが、永田町では“安倍キラー”の異名を取る論客。そこが評価され、新たに発足した民進党の政調会長に抜擢されたんでしょう」(前同) 3月に発足したこの最大野党は、代表に岡田克也氏、代表代行に江田憲司氏や長妻昭氏ら、かつての民主党や維新の党の重鎮が顔をそろえる。そこで政調会長を担うとは、いかに彼女が期待されているかが分かる。
そんな山尾氏が、なぜ稲田氏と火花を散らすのか。原因は安倍首相にある。自民党関係者が、「山尾さんは、口を開けば安倍さんの追及ばかり」と話すように、安倍首相を30分以上も問い詰めたうえ、最後は“(首相が)ズレていることが一番の問題”と、斬り捨てることもしばしば。保育園の待機児童問題では、安倍首相をやりこめる姿が全国ニュースでも取り上げられ、それが政調会長の抜擢につながったとも言われるほどなのだ。「それが、安倍首相の秘蔵っ子である稲田さんには、面白くないんでしょうね。だから、“(民進党に)名前を変えても、あまり中身が変わってない”と皮肉ったり、山尾さんの話題を振られると、“ハキハキと質問が上手で歯切れもいい”と、上から目線でコメントしたりと、敵意むき出しなんですよ」(前同)
また、こんな共通点も、敵対する要因のようだ。「2人とも司法試験に合格した、元法律家という経歴を持ち、現在は同じ政調会長という肩書。そして、両者ともに女性首相候補とされるだけに、意識せざるをえないんでしょう」(同) 4月初めには、山尾氏に地球5周分のガソリンを政治資金収支報告書に記載していたとの問題が浮上し、一転して釈明に追われたが、「このタイミングで疑惑が浮上するのは、山尾氏を警戒する敵が多い証拠なんです。しばらくは不安定な状況が続くでしょうが、彼女も“口撃”を弱める気はないはずです」(ベテラン政治記者) 対決の行方や、いかに?
「女性首相候補」のバトル激化!! 自民党・稲田朋美VS民進党・山尾志桜里
2016.04.27 07:30
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