【プロ野球】物言う株主が集合?阪神株主総会の”タイガース珍問答”

【プロ野球】物言う株主が集合?阪神株主総会の”タイガース珍問答”

 6月14日、大阪・梅田芸術劇場メインホールで阪急阪神ホールディングスの株主総会が開かれた。

 阪神の株主総会といえば、阪急との経営統合前から熱狂的な株主ファンが出現することで知られている。球場やスポーツバーではなく、株主総会に縦縞のユニホームを着たファンが出現するのだ。他球団親会社の株主総会ではなかなか聞かない話だ。

 もちろん、質疑応答では経営に関する質問が大半を占めるが、主要事業である「阪神タイガース」も漏れなく議題に。特に成績が悪くなると、「一言物申す!」と言わんばかりに球団にとって耳が痛い苦言が呈されることも……。

 今年の株主総会ではどんな野球質疑が飛び出したのか!? 株主総会で挙がった熱狂的虎党株主の質疑応答をまとめてみた。

※野球の見方が変わるスマホマガジン『野球太郎Pocket』と『週刊野球太郎』でニュースやコラムが読み放題!

■「超改革」がおおむね好評も成績にチクリ

 3882人が集まった株主総会。宝塚ホテルの活用法や阪急線のダイヤ、滋賀県順延などの質問が今年の主要質問だったが、もちろんタイガース関連の一言もあったようだ。

「タイガースが超変革をされている、大変すばらしい。今年は若手を使うなど、ようやってくれとる。ファンはコレを求めていた」

 2番目にマイクを握った男性株主のお褒めの言葉からはじまったタイガース談義。別の株主も原口文仁の躍動を引き合いに出し、金本知憲監督と掛布雅之2軍監督の連携を評価するなど、超変革は好評に終始。タイガース関連の回答を担当した阪神電鉄・百北幸司取締役も笑顔を見せ、胸をなで下ろした。

 しかし、お褒めの言葉を述べた2人の株主もそれぞれ、「会社もそうだが、借金はよくない」「今の成績では変革詐欺と言われても仕方ないが……」と現状に一言物申すことを忘れていなかった。

 そして、今年やり玉にあげられたのは片岡篤史打撃コーチ。80代の男性株主からは「なぜバッティングコーチが片岡なのか? あれが阪神で活躍したことがあるのか? みんな打てないようにしている」と苛烈な一言。春先に躍動していた若手陣のバットが湿りがちな現状を痛烈に批判した。

 それでも百北取締役が「監督のもと、全コーチが信念を持って指揮にあたっています」と回答すると会場からは暖かい拍手。角和夫社長が「阪神タイガースの名称を変えることは未来永劫ない。タイガースは阪神タイガース」と名言する場面もあり、今年は和やかな進行だったといってもいいだろう。

ピックアップ PR 
ランキング
総合
スポーツ