好きな色を身の周りにそろえるのもよいですが、よりよい生活や睡眠のためには、あえて好きな色以外の色を取り入れたほうがよい場合も。
日本色彩心理学研究所・所長の高橋佳子先生に、快適な睡眠や健康のための色彩の取り入れ方についてお話を伺いました。
生活に色を取り入れるとき、なにかと好きではない色を敬遠しがちですが、より良い暮らしを実現するためには「自分に不足している色」を考え、普段使わない色を取り入れていくのがポイント。「自分となじみのない色こそが元気づけてくれる場合があります。自分から一番遠くにある色を想ってあげてほしいですね。
ストレスがたまると睡眠に影響するという人も多いですから、普段から色でこまめなストレスケアをしておくと良いですね」(高橋先生)
色彩心理学では、「自然」は常に2つの対立するものによって調和が成立している、と考えるのだそう。昼と夜、プラスとマイナス、光と闇、好きなものと嫌いなもの…といったように、一対が基本。私たちが元気に生きるためには身の回りにすべての色彩が必要(フルスペクトルの状態)だと考えるのだそう。そうすると、好きな色ばかりに囲まれているのは、どこかバランスがとりにくい状態といえます。
「好きな色、いつもよく使う色は自然と身近に集まっているので、その対極にある色(補色)を自覚し、その色に興味を持ってみることが大切です。そうするとフルスペクトルの状態に近づけます。つまり、心身のバランスがとりやすくなるので、ものの見方、考え方が広げやすくなるんです」(高橋先生)
取り入れる色の幅を広げるだけで、ものの見方や考え方までも広がるのなら、質の良い睡眠にも欠かせないストレスケアが期待できそうです。ここで、具体的に「足りない色」を生活に取り入れていく実践方法をご紹介しましょう。